【 人生相談 ・ 最相葉月 】悩みを打ち明ける人に対して「視点を少しずらす一方法を重視する。それにより、明日をも生きていけないという人でも「一歩くらい進めるかもしれないし、きょうより明日がちょっと楽になるかもしれない」と。
読売新聞「人生案内」の回答者でノンフィクション作家の最相葉月さん。
人生相談は「人類史上最高のエンターテインメント」。相談者を匿名にすれば、誰にも知られずに専門家の回答を得られ、読者は楽しくためになる。みんなが得をするコーナーだという。
人生相談は「ある種―職人的な仕事」と捉え、悩みを打ち明ける人に対して「視点を少しずらす一方法を重視する。それにより、明日をも生きていけないという人でも「一歩くらい進めるかもしれないし、きょうより明日がちょっと楽になるかもしれない」と思うからだ。
もっとも、緊急を要する相談には、より具体的な答えを示す。夫の自殺後、もともと悪かった義母との関係に苦しみ、身の置き所を失っている女性がいた。これには「姻族関係終了届」という解決策を提示した。時には自分の考えを言うより、公的な相談窓回の存在を知らせる方が必要な場合もあるという。
<出典>
人生相談 「悩みの名手」に聞いた極意
【耳目の門(34)】 産経新聞(2021/06/09)
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