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このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2020年12月31日木曜日

(2200)  閲覧の多かった投稿、閲覧者の多かった国(1)

 

◆ 最新投稿情報

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(K1341)  閲覧の多かった投稿、閲覧者の多かった国(1) <サイト紹介>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/12/k1341-1.html

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  閲覧の多かった投稿

 

(1)  2016/10/31 (678) 死刑囚の恐怖」

  http://kagayaki56.blogspot.com/2016/10/678.html

 

(2)  2016/6/18 (543) 「自己愛」「自尊心」「他人への愛」 / ルソー『エミール』(3-1)620() 22:25- Eテレ放送)」

  http://kagayaki56.blogspot.com/2016/06/543-3-1620-2225.html

 

(3)  2018/11/7 (1413) 「関西の傾聴ボランティアお断り」」

  http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1413.html

 

(4)  2017/1/10 (749) 「胴上げ型」「騎馬戦型」「肩車型」議論」

  http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/01/749.html

 

(5)  2019/1/24 (1491)  マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」(4-1) / 100de名著」

  http://kagayaki56.blogspot.com/2019/01/1491-4-1100de.html

 

(6)  2018/6/17 (1271) 「こんな世界を愛せるか?」「ペストの正体」 / アルベール・カミュ『ペスト』(3-2) / 100de名著」

  http://kagayaki56.blogspot.com/2018/06/12713-2100de.html

 

(7)  2018/6/22 (1276)  いまこそすべてはよい / アルベール・カミュ『ペスト』(4-1) / 100de名著」

  http://kagayaki56.blogspot.com/2018/06/1276-4-1100de.html

 

(8)  2018/6/23 (1277)  われ反抗す、ゆえにわれら在り / アルベール・カミュ『ペスト』(4-2) / 100de名著」

  http://kagayaki56.blogspot.com/2018/06/1277-4-2100de.html

 

(9)  2017/1/27 (766) 触光柔軟の願」

  http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/01/766.html

 

(10)  2018/5/24 (1246)  (15) 幸田露伴『五重塔』 / 「明治の50冊」」

  http://kagayaki56.blogspot.jp/2018/05/1246-15-50.html

 

(注1)    最近12カ月で少なくとも一度は閲覧されたもののうち、累積閲覧数の多いもの。多い順

(注2)    2年前に投稿したアルベール・カミュ『ペスト』関連が、今年になってよく読まれた。 (6)(7)(8)8回分の最後の3(3-2)(4-1)(4-2)、つまりペストが収まっていく段階のものがよく読まれた

(注3)    100de名著」関連が多い。(2)(5)(6)(7)(8)

(注4)    結果として、2020年に書いたものは選ばれなかった。過去に投稿したものが繰り返し読まれるため、古いものの方が累積回数は増える。一方、Facebookでは、過去のものが再び読まれることは、少ない

(注5)    ロシアから大量の閲覧があったのが、(1)である。

 

  閲覧者の多かった国

(1)  ロシア      69.8%

(2)  日本        16.6%

(3)  アメリカ    7.7%

(4)  ドイツ      1.9%

(5)  サウジアラビア     1.0%

(6)  ポルトガル  0.8%

(7)  アラブ首長国連邦    0.7%

(8)  アゼルバイジャン    0.4%

(9)  カナダ      0.1%

(10)フランス    0.1%

 

(注6)    2020/09/19以降に、どの国からの閲覧が多かったか。

 

(注7)    先に書いたが、一つの投稿に、ロシアから大量の閲覧があった。それを除くと、通常の状態が見えてくる。

(1)  日本        55.0%

(2)  アメリカ    25.3%

(3)  ドイツ      6.2%

(4)  サウジアラビア     3.3%

(5)  ポルトガル  2.5%

(6)  アラブ首長国連邦    2.3%

(7)  アゼルバイジャン    1.4%

(8)  カナダ      0.4%

(9)  ロシア      0.4%

(10)フランス    0.3%

 

 これを添付図に示します。



2020年12月30日水曜日

(2199)  カール・マルクス『資本論』(1-1) / 100分de名著

 ◆ 最新投稿情報

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(K1340) (詐欺被害)あの人が勧める商品なら買いたい(2) / 認知症の人の不可解な行動(54) <認知症>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/12/k1340254.html

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☆☆

第1回では、マルクスの理論的土台となる「物質代謝論」を軸に、自然との関係で人間の「労働」について分析し、モノに振り回され、大事な物(例えば、社会の「富」)を失っていく私たちの生活について考察します

☆☆

 

第1回  4日放送/ 6日再放送

  タイトル: 「商品」に振り回される私たち

 

 

【テキストの項目】

(1)  「労働」--人間だけが行うもの

(2)  『資本論』は「富」から始まる

(3)  「商品」の正体

(4)  「資本」が森を囲い込む

(5)   目先の金儲けを止められない

 

(6)   必要な物より「売れそうな」モノ

(7)   モノに使われ、振り回される人間

(8)  「民営化」という名の囲い込み

(9)   社会の「富」が危ない!

 

【展開】

(1)  「労働」--人間だけが行うもの

 家、洋服、食べ物などを得るために、人間は積極的に自然に働きかけ、自然を変容し、自らの欲求を満たしていきます。こうした自然と人間との循環的な過程を、マルクスは生理学の用語を用いて、「物質代謝」と呼びました。そして、自然を規制し、制御する行為こそが、「労働」だとマルクスは考えたのです。

 人間と他の生き物との間には、決定的な違いがある。それは、人間だけが、明確な目的を持った、意識的な「労働」を介して自然との物質代謝を行っているということです。

 マルクスは、人間の意識的かつ合目的的な活動である労働が資本主義のもとでどのように営まれているかを考察することで、人間と自然の関係がどう変わったかを明らかにし、そこから資本主義社会の歴史的特殊性に迫ろうとしたのです。

 

(2)  『資本論』は「富」から始まる

 資本主義社会における労働は、「商品」を生み出す。けれども、裏を返せば、資本主義以外の社会における労働が生み出す富は、必ずしも商品として現れるわけではない。

 貨幣では必ずしも計測できないけれども、一人ひとりが豊かに生きるために必要なものがリッチな状態、それが社会の「富」なのです。例えば、きれいな空気や水が潤沢にあること。これも社会の「富」です。緑豊かな森、誰もが思い思いに憩える公園、地域の図書館や公民館などがたくさんあることも、社会にとって大事な「富」でしょう。知識や文化・芸術も、コミュニケーション能力や職人技もそうです。

 資本主義社会では、商品にならない富は、奪われ、無くなっていきます。

 

(3)  「商品」の正体

 私(=解説者)が子どもの頃、飲料水は「商品」ではなく、水道からタダで飲める物でした。ペツトボトルに入った水が「商品」として定着したのは、ここ20年くらいのことです。このように、ありとあらゆる物を「商品」にしようとするのが、資本主義の大きな特徴の一つです。

 もちろん、資本主義以前の社会にも商品はありました。しかし、…日常の生活に必要な物は基本的に自分たちで作ったり、みんなで集めてきたり、分け合いながら暮らしていました。

 巷には、魅力的な「商品」があふれています。お金を出せば何でも手に入るようになったことで、私たちの暮らしは「豊かになった」かのようにも見えます。しかし、まさに商品化によって社会の富が「貧しくなっている」ことを、マルクスは一貫して問題視したのです。

 

(4)  「資本」が森を囲い込む

 かつてコモンだった森や水は、誰もがアクセスできるという意味で「潤沢」な「富」でした。しかし、これは資本主義にとつて非常に都合が悪い。お金を出し買わなくても、生活に必要な物が手に入るなら、商品を作っても売れないからです。だから、コモンを解体して独占し、あるいは破壊までして、買わなければいけないモノ、つまり「商品」にしようとするのです。

 とはいえ、人々を閉め出して森を独占したとしても、そこに生えている木を伐採し、製材しなければ「商品」になりません。「商品」にするためには「労働」が必要です。この労働を担ってくれるのが、森から締め出され、薪を買うためにお金を必要としている人々。資本による囲い込みは、資本にとつて二重の意味で好都合でした。

 

(5)   目先の金儲けを止められない

 マルクスは、「商品生産が全面化された社会」――つまり、ありとあらゆる物が商品化されていく資本主義社会では、物を作る目的、すなわち労働の目的が他の社会とは大きく異なると説いています。

 資本主義以前の労働は、基本的に「人間の欲求を満たす」ための労働だったとマルクスはいいます。具体的欲求を満たすための生産活動には、一定の限界があるものです。

 しかし、資本主義社会では「資本を増やす」こと自体が目的になっていて、利潤追求を止められない。アマゾンのCEOジェフ・ベゾスは、世界一の大富豪ですが、資産が2,000億ドルを超えても 引退する気は全然なさそうです。

 

 以下は、後日書きます。

(6)   必要な物より「売れそうな」モノ

(7)   モノに使われ、振り回される人間

(8)  「民営化」という名の囲い込み

(9)   社会の「富」が危ない!

 

<出典>

斎藤幸平(2021/1)、カール・マルクス『資本論』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)




2020年12月29日火曜日

(2198)  カール・マルクス『資本論』(0) / 100分de名著

 

◆ 最新投稿情報

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(K1339)  高齢者運転相談ダイヤルに1万2千件 <高齢期の安全・安心>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/12/k1339.html

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☆☆

マルクス『資本論』は「変な本」と思っていたが、解説を読んでみたら真っ当だった。共産主義や共産国は資本論から始まったのだが、行きついたのは資本論の目指していたのとは違った。なぜ「変なこと」が起こった?

☆☆

 

100de名著」 カール・マルクス『資本論』が、14()から始まります。Eテレ。

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50

再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55

 及び        午後 00:00~00:25

講師は、斎藤幸平(大阪市立大学経済学部准教授)

 

 

<全4回のシリーズ>  いずれも1

【はじめに】  人新世の危機に甦るマルクス

 

第1回  4日放送/ 6日再放送

  タイトル: 「商品」に振り回される私たち

 マルクスの理論的土台となる「物質代謝論」を軸に、自然との関係で人間の「労働」について分析し、モノに振り回され、大事な物を失っていく私たちの生活について考察します。

 

第2回  11日放送/ 13日再放送

  タイトル: なぜ過労死はなくならないのか

 マルクスが『資本論』で展開している「剰余価値論」をもとに、資本主義のもとで長時間労働や過労死がなくならない理由をみていきます。

 

第3回  18日放送/ 20日再放送

  タイトル: イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を産む!?

 イノベーションや生産性の向上が労働者を貧しくし、「クソどうでもいい仕事(ブルシツト・ジョブ)」が増えるメカニズムをみていきます。

 

第4回  25日放送/ 27日再放送

  タイトル: <コモン>の再生 - 晩期マルクスのエコロジーとコミュニズム

 晩年の自然科学研究や共同体研究の足跡を示す新資料も踏まえつつ、資本主義が自然破壊を止められない理由と、ポスト資本主義社会の可能性を展望します。

 

【はじめに】  人新世の危機に甦るマルクス

 今回はドイツの経済思想家、カール・マルクス(18181883)の主著『資本論』を読み解いていきます。 ‥‥ 当時、人々の暮らしを激変させていた「資本主義」のメカニズムを徹底的に解析し、その矛盾や限界を明らかにした名著です。

 

 マルクス主義を謳ったソ連が崩壊して以降、世界中で左派は弱体化していきました。 … 資本主義を批判する者がいなくなり、グローバル化が一気に進み、「新自由主義」という名の市場原理主義が世界を席巻、世界全体のあり方を資本主義が大きく変えていったのです。人類の経済活動が地球のあり方を根本的に変えてしまったという事実を強調するために、「人新世(ヒトシンセイ)」という地質学の概念が、様々な分野で使われるようになっているほどです。

 世界中の豊かさをもたらすことを約束していたはずの資本主義。ところが、「人新世」は、むしろ社会の繁栄を脅かすような数多くの危機によって特徴づけられています。金融危機、経済の長期停滞、貧困やブラック企業。そして、新型コロナウイルスのパンデミックと気候変動の影響による異常気象が、私たちの文明的生活を脅かすようになっています。

 

 だからこそ、『資本論』が再び必要なのです。顕在化してきた危機の根本原因は資本主義であり、だからこそ問題解決のためには、資本主義から脱却する必要がある、 … その一歩に向けた想像力と創造力を与えてくれるのが、マルクスなのです。だから今、世界では、改めて『資本論』が論じられるようになっています。

 

 マルクスが構想した「コミュニズム」とは、ソ連や中国のような中央集権的な共産主義とどう違うのでしょうか。それがわかると、「人新世」の危機が文明を脅かし、「資本主義社会の終焉」が謳われる今こそ、『資本論』が読むべき名著だと得心していただけると思います。

 

<出典>

斎藤幸平(2021/1)、カール・マルクス『資本論』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)



(2197) 【来月予告】カール・マルクス『資本論』。【投稿リスト】ブルデュー『ディスタンクシオン』 / 100分de名著

 

◆ 最新投稿情報

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(K1338) (詐欺被害)あの人が勧める商品なら買いたい(1) / 認知症の人の不可解な行動(53) <認知症>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/12/k1338153.html

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【来月予告】 カール・マルクス『資本論』 / 100de名著

 

20211月号 (100de名著)    テキストは、12月25日発売予定(NHK出版)

カール・マルクス『資本論』。講師:斎藤幸平(大阪市立大学経済学部准教授)

 

いまこそ必要な「革命の書」

 

 長時間労働、格差、不安定な雇用――資本主義の暴力性がむき出しになる中、世界的にマルクス再評価の機運が高まっている。マルクスが構想した持続的で平等な未来社会とは。気鋭の経済思想家がエコロジー・脱成長の視点から読み解く、まったく新しいマルクス論。

 

【投稿リスト】 ブルデュー『ディスタンクシオン』

公式解説は、

https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/104_distinction/index.html

 

 

私が書いたのは、

 

(2168)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(0) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2168-0100de.html

 

(2172)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(1-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2172-1-1100de.html

 

(2173)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(1-2) / 100de

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2173-1-2100de.html

 

(2175)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(1-3) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2175-1-3100de.html

 

(2179)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(2-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2179-2-1100de.html

 

(2180)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(2-2) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2180-2-2100de.html

 

(2182)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(2-3) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2182-2-3100de.html

 

(2186)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(3-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2186-3-1100de.html

 

(2188)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(3-2) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2188-3-2100de.html

 

(2193)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(4-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2193-4-1100de.html

 

(2195)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(4-2) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2195-4-2100de.html

 

<出典>

岸政彦(2020/12)、ブルデュー『ディスタンクシオン』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)



2020年12月27日日曜日

(2196)  創作漢字を考えてみましょう

 

◆ 最新投稿情報

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(K1337)  帰省自粛で特殊詐欺被害懸念 <高齢期の安全・安心>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/12/k1337.html

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☆☆

100年後まで残る漢字を作ってみませんか」をテーマに募集した「第11回創作漢字コンテスト」に過去最多の26108点の作品が寄せられた。最高賞は山口明伸さん(29)の「(ソーシャルディスタンス)」

☆☆

 

 ヒントを参考にして「創作漢字」を考えてみましょう。

模範解答は、<出典>参照

 

  白川創作漢字 最優秀賞 ※全応募者対象

(1)  「はなれてすわる(ソーシャルディスタンス)」。ヒント:「座」を変形

 

  富国生命優秀賞(A部門) ※社会人・大学生対象

(2)  「ふとる(ころなぶとり)」。ヒント:「太」に追加

(3)  「ちち(がんこおやじ)」。ヒント:「父」に追加

(4)  「よしあし(おみくじ)」。ヒント:「吉」を変形

(5)  「うぇぶかいぎ(うぇぶかいぎズーム)」。ヒント:「会」を変形

(6)  「はなれてはなす(ソーシャルディスタンス)」。ヒント:「話」を変形。イメージ

 

  Z会優秀賞(B部門) ※高校生対象

(7)  「ひもの」。ヒント:「魚」に追加

(8)  「しっしょう (失笑)」。ヒント:「失」「笑」

(9)  「うぶごえ」。ヒント:「産」「声」

(10)「たくはい」。ヒント:「宅」「配」

(11)「なきむし」。ヒント:「虫」を変形。イメージ

 

  Z会優秀賞(C部門) ※小・中学生対象

(12)「よつばのクローバー」。ヒント:「四」に追加

(13)「さかいなし(バリアフリー)」。ヒント:「無」を変形。イメージ

(14)「やけいしにみず」。ヒント:「石」「水」に追加

(15)「ばんざい。おてあげ」。ヒント:「手」を変形。イメージ

(16)「ノートパソコン」。ヒント:「画」を変形。イメージ

 

  富国生命・審査委員長 特別賞 ※全応募者対象

(17)「みとれる」。ヒント:「美」に追加

(18)「森林伐採」。ヒント:「森」を変形。イメージ

(19)「もってのほか」。ヒント:「以」を変形。イメージ

 

  【学校特別賞】普台小学校(台湾南投県)

(20)「ひだりて」。ヒント:「手」に追加

(21)「わかいひと。ショウネン」。ヒント:「年」に追加

(22)「にひゃく」。ヒント:「百」に追加

(23)「せいほうけい」。ヒント:「正」に追加

(24)「やすむ」。ヒント:「歩」に追加

 

  佳作 ※全応募者対象

(25)「しゅわ」。ヒント:「音」を変形

(26)「ざっそう」。ヒント:「草」を変形。イメージ

(27)「ぎゃくぎれ」。ヒント:「逆」を変形。イメージ

(28)「しだれざくら」。ヒント:「桜」を変形。イメージ

(29)「はしごしゃ」。ヒント:「車」を変形。イメージ

(30)「めぼし」。ヒント:「星」を変形

(31)「かそうつうか」。ヒント:「貨」を変形

(32)「いちばんぼし」。ヒント:「星」を変形

 

 どれがお気に入りですか? (1)も、もちろんよいが、私は(4)(17)(18)(25)が、一捻りあって好き。視覚的な、(6)(11)(15)(16)も好きです。

 

<出典>

11回 創作漢字コンテスト

産経新聞(2020/12/24)

https://sousaku-kanji.com/

 


(2195)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(4-2) / 100分de名著

 

◆ 最新投稿情報

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(K1336)  日本での議論 / コロナ禍「命の選別」直面(2) <臨死期>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/12/k1336-2.html

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☆☆

何でも好き勝手にできるとか、どんな自分にでもなれるということではありません。持って生まれたものに方向づけられ、生きる社会の構造に縛られ、それでもその中でなんとか必死に生きている。自由とはそういうもの

☆☆

 

第4回  28日放送/ 30日再放送

  タイトル: 人生の社会学

 

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50

再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55

 及び        午後 00:00~00:25

 

 

【テキストの項目】

(1)   境界と境界感覚

(2)   あらゆる行為者は合理的である

(3)  「闘争」や「利得」が意味するもの

(4)   他者の合理性

 

(5)  「他者の合理性」を描く日本の社会学者たち

(6)   なぜ立ち上がらないかをまず理解する

(7)   社会には複数の合理性が存在する

(8)   幻想に逃げず現実を直視する

(9)   不自由を知るという自由

 

【展開】

(1)  境界と境界感覚

(2)   あらゆる行為者は合理的である

(3)  「闘争」や「利得」が意味するもの

(4)   他者の合理性

 以上は、既に書きました。

 

(5)  「他者の合理性」を描く日本の社会学者たち

 人はハビトウスによって傾向づけられ、構造や社会条件に縛られながらも、その中で一生懸命に生きています。ここ最近、このように全体の構造を意識しながら、そこで生きる個人の生活史を聞き取ったり参与観察をしたりして、人生の社会学を書く社会学者が日本語圏でも増えています。以下に紹介する調査研究は、直接ブルデューに影響を受けているわけではありませんが、とても近いことを述べていると思います。

 丸山里美、『女性ホームレスとして生きる――貧困と排除の社会学』

 打越正行、『ヤンキーと地元――解体屋、風俗経営者、ヤミ金業者になった沖縄の若者たち』

 石岡丈昇、『ローカルボクサーと貧困世界――マニラのボクシングジムにみる身体文化』

 

(6)   なぜ立ち上がらないかをまず理解する

 ブルデューの問いかけは現実的です。知識人たちの中には民衆にロマンを抱く人も多いのですが、ブルデューは非現実的な認識にいたる手前で踏みとどまります。人びとが圧政に苦しむ社会でも、楽天的に「やがて下からの革命が起こるだろう」とは考えません。逆に、民衆は「愚かな」人々だから、ただ苦しみに甘んじているのだ、とも考えません。

 そこには彼らのハビトゥスがあり、相応の合理性があるのだとブルデューは考えます。「いったいどうして民衆は革命を起こさないのだ?」ではなく、「革命を起こさないことの理由があるはずだ。まずはそれを丁寧に理解しよう」というのが、ブルデューを貫く信念なのです。

 

(7)   社会には複数の合理性が存在する

 この社会には、複数の合理性が存在しています。他者の行為というものは、傍から見ると「なぜそんなことをしているのか」と疑間に思うことがありますが、その人の立場になってみるとわかることがある。「私の合理性」とは違った合理性があるのです。しかし、ここで「私はあなたを完璧に理解できた」と言ってしまうのも、ある種の暴力でしょう。他者を完全に理解することは無理だと思います。

 他者の合理性とは、「その状況だったら僕でもそうします」という話です。そのとき何を媒介にして理解が可能になるのでしょうか。感覚や感情などではなく、もっとも広い意味での合理性によって、ではないでしようか。

 

(8)   幻想に逃げず現実を直視する

 それでも大きな歴史全体の歩みとしては、私たちの社会は一歩ずつ前進していると信じています。そのことを高らかに謳い上げたりはしないけれど、心のどこかにそっと、そんなかすかな希望を置いています。

 そして、ブルデューもきっと同じだったのではないかと思います。ですから彼は、幻想を持つことなく社会を直視することができた。社会学を通じて、幻想に逃げることなく希望を持とうとしたのがブルデューなのです。

 

(9)   不自由を知るという自由

 私たちは、自由とは何の規則にも従っていないことだと考えがちですが、何の規則にも従わないことはそもそも私たちには不可能です。有限の規則から無限の行為を算出していくこと、それこそが私たちに与えられている自由なのではないでしょうか。

 ですから、自分の置かれている状況を理解すること、自分を規定する構造の正体を見極めることが、自由になる条件だとも言えます。私たちはハビトゥスによって分類される存在ですが、幸いにしてその分類図式自体を認識することができます。それは、人間が持ち得る自由のひとつではないでしようか。

 

 

<出典>

岸政彦(2020/12)、ブルデュー『ディスタンクシオン』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)