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2021年6月14日月曜日

(2364) ワクチンロードマップ 作成を / コロナ 直言 (7)

 【コロナ・直言】①政府は ワクチン接種 の ロードマップ を示し、迅速に多くの国民に接種せよ。②打ち手確保のために 潜在看護師 の掘り起こしが重要。自治体は工夫を。③ 東京五輪 ・パラリンピックは医療提供体制を整えない限り開催は難しい


堀賢氏の主張のポイント

(1)  政府はワクチン接種のロードマップを示し、迅速に多くの国民に接種することに注力すべきだ

(2)  打ち手確保のために潜在看護師の掘り起こしが重要。自治体はシフトを柔軟に組むなど工夫を

(3)  東京五輪・パラリンピックは医療提供体制を整えない限り開催は難しい

 

【展開】

(1)  政府はワクチン接種のロードマップを示し、迅速に多くの国民に接種することに注力すべきだ

 ワクチンは感染状況を落ち着かせることはもちろん、流行を長引かせないという効果もある。変異株は人から人へ感染する中で一定の割合で現れるため、多くの人が感染すれば比例して変異株も増える。その結果、いずれワクチンが効かない株が出る可能性が高まる。早く、多くの人に接種すれば変異株が生まれる機会が減り、打ち直す必要もなくなるだろう。

 宣言は医療崩壊を防ぐための一時避難的な対処にすぎない。政府がすべきなのは宣言を繰り返すことではなく、ワクチンを迅速に多くの国民に接種してもらうことだ。

 

(2)  打ち手確保のために潜在看護師の掘り起こしが重要。自治体はシフトを柔軟に組むなど工夫を

 午前9時から午後5時まで週5日も拘束することになれば、人は集まりにくくなる。自治体には、柔軟なシフトを組むなど潜在看護師が現場に戻りやすい就労環境をつくることを求めたい。

 

(3)  東京五輪・パラリンピックは医療提供体制を整えない限り開催は難しい

 五輪・パラリンピックの各会場には、医師や看護師がボランティアで配置される予定だが、コロナ対応で手いっぱいの病院もある。開催するというのであれば、大会期間中の医療提供体制をしっかりと整えることが不可欠だ。

 

<出典>

堀賢(順天堂大大学院教授)、(7)ワクチンロードマップ作成を

【コロナ直言】 産経新聞(2021/05/21)

https://www.sankei.com/life/news/210520/lif2105200023-n1.html



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