※ その(1)は、(602)参照
「5つの対処法」を列挙する。
対処法① 入浴・排泄
(1)
入浴 → 嫌がればすぐ対応を変更する
(2)
排泄 → 後始末を楽にしてストレスを軽くする
対処法② 徘徊・不眠
(1)
徘徊 → GPS携帯など予防的対応をする
(2)
不眠(特に夜間不眠) → 「見当識障害」からくる恐怖や不安を和らげる
対処法③ 妄想・収集癖
(1)
妄想(特に物盗られ妄想・被害妄想) → 認知症の世界を理解し、その言動を了解し対処する
(2)
収集癖 → 高度な判断力が低下していることを前提に対処する
対処法④ コミュニケーション → 認知症を正しく理解し、認知症の人の世界や気持ちを大切にして、コミュニケーションを持つ
①
周りの人には客観的な真実であっても本人にとっては記憶障害のために真実でない
②
プライドが傷つけられるような言動に対し、強く敏感に反応する
③
コミュニケーションが難しい → 工夫する
対処法⑤ 暴言・暴力 → 自分だったら…と考える
===== 「5つの対処法」おわり
文献を参照して、作成した。
具体的には、
● 対処法① 入浴・排泄
(1)
入浴 → 嫌がればすぐ対応を変更する
・ 「いい温泉で気持ちがよいですよ」と風呂に入りたくなるよう勧める
・ おしゃれだった人に「外出するのできれいにしましょう」と誘う
・ 「風呂上がりの冷たい牛乳は美味しいですよ」と雰囲気を作る
・ 入浴の場を適宜変更する(自宅、デイサービス、訪問入浴サービス)
(2)
排泄 → 後始末を楽にしてストレスを軽くする
・ トイレの壁に紙やビニールを張り、汚れたら取り替える
・ 汚れてもよい布やペーパータオルをかけておく
・ 畳の上に防水シートを敷く
● 対処法② 徘徊・不眠
(1)
徘徊 → GPS携帯など予防的対応をする
・ 予防的対応(GPS携帯、持ち物に連絡先、近所の理解と協力)
・ 監視や行動抑制により、徘徊がひどくなることもある
・ 市町村の窓口や地域包括センターに相談。「徘徊SOSネットワーク」等に登録
(2)
不眠(特に夜間不眠) → 「見当識障害」からくる恐怖や不安を和らげる
・ 目覚めた時にここがどこなのかわかるようにする、時には添い寝する
・ 昼夜逆転には、散歩など無理のない範囲で体を動かす
・ 介護者の負担を軽くするため介護サービスを利用する
・ 不安感や興奮が強いときには、睡眠薬・精神安定剤・漢方薬などを服用する
● 対処法③ 妄想・収集癖
(1)
妄想(特に物盗られ妄想・被害妄想) → 認知症の世界を理解し、その言動を了解し対処する
・ 否定や非難をせず一緒に探す
・ 話題を変える
・ 第三者に入ってもらう
・ 「見つかってよかったね」と一緒になって喜ぶ
(2)
収集癖 → 高度な判断力が低下していることを前提に対処する
・ 目の前で無理やり捨てたりせず。本人に気づかれないように少しずつ片付ける
● 対処法④ コミュニケーション → 認知症を正しく理解し、認知症の人の世界や気持ちを大切にして、コミュニケーションを持つ
①
周りの人には客観的な真実であっても本人にとっては記憶障害のために真実でない
・ 3原則を理解する(①記憶になければ本人にとっては事実でない。②本人が思ったことは本人にとっては絶対的な事実である。③認知症が進行してもブライドは持ち続ける)
・ 「本人の世界ではそれが事実である」といったん認めた上で、安心させるような対応をする
②
プライドが傷つけられるような言動に対し、強く敏感に反応する
・ ほめる、感謝する
・ 同情(相づちをうつ)
・ 共感(「よかたね」を付け加える)
・ 謝る、事実でなくても認める、上手に演技をする、ウソをつく
③
コミュニケーションが難しい → 工夫する
・ 身ぶり・手ぶり・表情・身体的な接触など感性的なコミュニケーションをする
・ にこやかに相手の目を見つめながら、また手などを握ったりさすったりしながら語りかける
・ 音楽を聴く、歌を歌う、絵を描くなどをコミュニケーションの手段として取り入れる
● 対処法⑤ 暴言・暴力 → 自分だったら…と考える
・ 認知症の人の世界を理解しよう
・ 非難、抑制は効果がない
・ 自分の立場に置き換えて考える
・ 血管性認知症などには抗けいれん剤が有効な場合も
・ 激しい症状もいずれは消える
更に詳細は、本を買って読んでください。
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