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このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2019年11月21日木曜日

(1794) 「祈る」とは(おしん)

 
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(K0935)  個人Blog 11月中旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0935-blog-11.html
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☆☆
祈るとは何か。自分がいかに努力しようとも叶えられそうにないことを強く願ったとき、人がし始めること。願いが叶うという保証がないまま、何らかの苦行を自分に課すこともある。それを示す、印象深い場面だった
☆☆
 
 NHK連続テレビドラマ「おしん」(BSプレミアムで再放送中)
===== 引用はじめ
竜三  初子、何ばしよっとか
雄   初ちゃん
●初子 すんません。水かぶってお祈りすると願いごと叶うっていうから
竜三  バカなことすることなか
●初子 父ちゃんが病気したとき、母ちゃんがみずごいしたら治った
おしん 願いごとって、初ちゃん
●初子 坊ちゃまが中学に合格なさるよう
    合格していただきたいんだす
雄   バカ、そんなこと迷信だよ
おしん 早く着替えなくっちゃ
===== 引用おわり
「おしん」第194
 

 祈るとは何か。
 印象に残る場面でした。
 


御参考(1) 物語の背景
===== 引用はじめ
 連続テレビ小説 おしん(194
思いがけず、おしん(田中裕子)と竜三(並木史朗)夫婦は、9才の少女・初子を健から引き取ることになった。おしんには、幼い初子が自分の分身のように思えて、愛しくてならなかった。また、雄(ゆう)の中学受験の合格を願う初子のけなげな心に、初子がこの家の家族になってくれた気がしていた。雄は無事に県立の中学に合格し、一家に明るい春が訪れた。しかし、おしんの心には、まだ重いしこりがわだかまっていた。
===== 引用おわり
https://www4.nhk.or.jp/P2469/3/
 
御参考(2)  願掛け
===== 引用はじめ
 願掛け:神仏に祈願するための方法。 … 水垢離(みずごり)といって水をかぶって心身を清める方式もある。神仏にお参りする前に身を清めたものであったのであろうが、これが独立して願掛けの方式となっている。 …
===== 引用おわり
『願掛け』 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
https://kotobank.jp/word/願掛け-48511


2019年11月20日水曜日

(1793) 学びの型 / 「マーケティングではなく、ブランディングだ」

 
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(K0934)  MCIから戻る人 <認知症>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0934.html
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☆☆
自分たちがどうあるべきかをしっかり考えて、自分たちが思う「いいもの」を出していくのがわたしたちの生きる道だと考えている。わたしはよく「マーケティングではなく、ブランディングだ」という言い方をしてる
☆☆

(1790)からの続き

 自分の好みや、自分でできる範囲で作ったのでは、プロダクトアウトではありません。消費者にアンケートをとって得られたデータそのものでは、プロダクトアウトにはなりません。消費者は見たこともないし欲しいとも気づいていないが、それを使ってみて、お金を払ってもそれを欲しいと思ったら、プロダクトアウトになるでしょう。消費者の反応も見ずに「どうだ、これがいいだろう!」というのは、単なる驕りでしょう。ところが消費者(市場)を見ていてできるものでもありません。難しい所です。「生産者・供給者ではなく、三人称の顧客ではなく、感性豊かな一人称の顧客の声に耳を傾ける」と表現すればよいのでしょうか。

===== 引用はじめ
 ものづくりは、あくまで自分たちが起点であって、市場起点ではないと思っています。大手企業がしっかりマーケティングしても、結果的に売れないケースもあるわけじゃないですか。それを当社のような中小企業が真似してもうまくいくはずがない。それよりも、自分たちがどうあるべきかをしっかり考えて、自分たちが思う「いいもの」を出していくのがわたしたちの生きる道だと考えています。わたしはよく「マーケティングではなく、ブランディングだ」という言い方をしています。
===== 引用おわり
https://www.foresight.ext.hitachi.co.jp/_ct/17013963
 

 「消費者が考えるいいもの」が不可知である以上、「自分たちが思ういいもの」からスタートする以外ありません。この両者は通底し(二つ以上の事柄や考え方が、基礎の部分で互いに共通性をもつ)ていなければならないし、そのためには「自分たちが思ういいもの」が基礎・根源的な部分まで到達していなければなりません。
 感覚的なレベルでは、展開できないでしょう。「自分にとってどんな価値があるのかを知る」というのは、「自分たちが思ういいもの」をより深めるための入り口だと思います。
 また、今まで無かったものが現れるのですから、周囲に色々新しいことが起こるし、その時に各々の因子も影響しあうものと思われます。「大きな体系を理解する」は、その全体を因果関係も含めて理解するように求めているものと思われます。
 

 中川政七さんの考える「学びの型」のフロー  (添付図にも示す)

===== 引用はじめ
   学ぶ意義を見いだす
 自分にとってどんな価値があるのかを知る
   大きな体系を理解する
   スケジュールを立てる
   インプット、アウトプットを繰り返す
===== 引用おわり

 このうち①と②が、「学びの型」に固有な、大切なところでしょう。なお、「学ぶ意義を見いだす」とは、何故、何の為に「学びの型」を学ぶのか、ということであり、なかんずく「作り手の“私たちはこうありたい”というビジョンがなければならない」、また、「自分にとってどんな価値があるのかを知る」が大切だ、と言おうとしているのだと考えました。

===== 引用はじめ
 分野を超えて通じる「学びの型」というスキル。仕事、勉強、サッカーなど、あらゆることを学ぶ際に必要な手順のようなものだが、「自分の中に持っておけば、今後どんな時代が到来しても対応できる」と中川さんは言う。

 理念をつくり、構造を見極め、他との差を知った上で、必要なことを得るためのスケジュールを練り、反復する。確かに、これはどんなことにも共通する学びの型に違いない。

 プロダクトアウトは、買い手のニーズより、作り手がいいと思うものを作って売ることを優先させるという考え方。作り手の「私たちはこうありたい」というビジョンがなけれならず、学びの型の「学ぶ意義を見いだす」という最初の一歩に重なる。
===== 引用おわり

 
このシリーズ終わり

<出典>
大谷卓、奈良・老舗から吹く風
産経新聞【偏西風】(2019/11/02)
https://special.sankei.com/f/column/article/20191102/0001.html

 

2019年11月19日火曜日

(1792) 「なぜ勝てたのか」に焦点(女子柔道家 谷亮子)

 
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(K0933) 抗がん剤のやめどきは自分で決める / 平穏死(A-15)<臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0933a-15.html
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☆☆
なぜ負けたのかという精査をしてアトランタに臨んだかが銀。「なぜ勝ったのか、勝てたのか」という思考に気がついた。シドニーの前にさらりと出た「最高で金、最低でも金」の言葉。「二度あることは…」からの脱出
☆☆
 
 
女子柔道家 谷亮子のオリンピック

1992 バルセロナ 銀 (18歳)
1996 アトランタ 銀 (22歳)
2000 シドニー  金 (26歳)
 :
 
===== 引用はじめ
 シドニーを目指す過程では「三度目の正直」という前向きな思いもあったし、「二度あることは…」という言葉が頭をよぎったこともありました。バルセロナからの4年間、なぜ負けたのかという精査をしてアトランタに臨みましたが銀でした。負けた原因ばかりを探していたんです。
 98年に大学を卒業し、トヨタ自動車に入社することになりました。絶大な応援と支えで、バックアップ体制を固めてもらい、心を一にして歩みを進めることができました。シドニーまで1年半前を切ったころ、負けた試合の精査よりも勝てた試合の分析をすること、「なぜ勝ったのか、勝てたのか」という思考に気がつきました。だからこそ「最高で金、最低でも金」の言葉がシドニーの前にさらりと出たと思うんです。
===== 引用おわり
 
 
<出典>
(3)「なぜ勝てたのか」に鍵
【話の肖像画】女子柔道金メダリスト・谷亮子(44) 産経新聞(2019/11/13)
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/【話の肖像画】女子柔道金メダリスト・谷亮子%EF%BC%88%EF%BC%94%EF%BC%94%EF%BC%89%EF%BC%88%EF%BC%93%EF%BC%89「なぜ勝てたのか」に鍵/ar-BBWF2kM

2019年11月18日月曜日

(1791) 「犠牲」の三態「生・生産」「死」「悲・憤」

 
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(K0932) 「在職老齢年金 月51万円超で減額」の効果 <高齢期の家庭経済>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0932.html
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☆☆
「犠牲」という言葉には暗いイメージがつきまとうが、そうでない「犠牲」もある。何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。望ましく必要な犠牲と避けたい犠牲がある。「生・生産」「死」「悲・憤」
☆☆
 
 「犠牲」という言葉には、暗いイメージがつきまとう。しかし、そうでない「犠牲」もある。
 

1.   「生・生産」の「犠牲」 / RWC日本代表チームにみる

1.1.  「本当にこのときのために、全ての時間を犠牲にして、この勝利のために頑張ってきた」
1.2.   大会を通して何人もの選手が「全てを犠牲にしてきた」と語った
1.3.   キャプテンのリーチ・マイケルが3度、「犠牲」という言葉を口にした
1.4.   ブレイブ・ブロッサムズ(*)が語った「犠牲」は、「生」につながっている
 (*) 勇敢な桜の戦士たち。ラグビー日本代表のこと
 
2.   「死」の「犠牲」

2.1.  「犠牲」という熟語を「死」と同じ意味で使ってきた
2.2.   死者・行方不明者と正確に記すべきなのかもしれない
2.3.  「死」の同義語として「犠牲」と書くことに躊躇(ためらい)が伴う
 
3.   「悲・憤」の「犠牲」 … 私(=藤波)の意見
 
4.   「犠牲」が「生・生産」であるための条件 … 私(=藤波)の意見

4.1.   共通点と相違点
4.2.   何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない
4.3.  「犠牲」が「生・生産」につながっている
4.4.   望ましく必要な犠牲と避けたい犠牲とは、何が違うのだろうか
 
5.   「犠牲」を「生」につなげる

5.1.  1カ月半にわたったラグビーW杯、全てが「生」につながっている
5.2.  自然災害による多くの人たちの「犠牲」を「生」につなげる
 

【展開】
 
1.   「生・生産」の「犠牲」 / RWC日本代表チームにみる

1.1.  「本当にこのときのために、全ての時間を犠牲にして、この勝利のために頑張ってきた」
 2トライを挙げた福岡堅樹は試合後のインタビューで息を弾ませた。ラグビーワールドカップ(W杯)1次リーグ最終戦で、日本代表はスコットランドを28-21で破り、8強入りを決めた。

1.2.  大会を通して何人もの選手が「全てを犠牲にしてきた」と語った

1.3.  キャプテンのリーチ・マイケルが3度、「犠牲」という言葉を口にした
 南アフリカに敗れた準々決勝(10月20日)翌日の記者会見

1.4.  ブレイブ・ブロッサムズ(*)が語った「犠牲」は、「生」につながっている
 スタッフ、家族、チームを支えてくれた全ての人たちへの感謝と、この大会、一試合一試合にかけた選手たちの強い覚悟が「犠牲」の2文字に込められている。
(*) 勇敢な桜の戦士たち。ラグビー日本代表のこと


2.   「死」の「犠牲」

2.1.  「犠牲」という熟語を「死」と同じ意味で使ってきた
 死者15897人、行方不明者2533人。東日本大震災の被害である。死者と行方不明者を合わせた18430人を東日本大震災の巨大地震と大津波による犠牲者数として何度も何度も書いてきた。

2.2.  死者・行方不明者と正確に記すべきなのかもしれない
 しかし、死者と行方不明者を区別しない方が現実を伝えやすいことがある。

2.3.  「死」の同義語として「犠牲」と書くことに躊躇(ためらい)が伴う
 一方で、行方不明者の生存に一縷(いちる)の望みを捨てきれずに苦悩している人が、今もいるかもしれない、という思いが頭をよぎる。
 

3.   「悲・憤」の「犠牲」 … 私(=藤波)の意見
 「誰かが誰かを犠牲にした」という文脈で「犠牲」という言葉が使われることが多い。このとき、犠牲にされた人は、深い悲しみと、激しい憤りを感じる。かくも「犠牲」という言葉は重たい。「勇敢な桜の戦士たち」が語った「犠牲」もまた重くはあるが、希望へつながったものである。
 

4.   「犠牲」が「生・生産」であるための条件 … 私(=藤波)の意見

4.1.  共通点と相違点
 三つの意味を内包している「犠牲」という言葉。同じ言葉を使う以上共通点があるが、相違点もある。

4.2.  何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない
 何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。これを忘れてしまっている人が増えてきているように思う。得たいものを得たいが、犠牲は払いたくない。自身のなすべきことを棚に上げ、その犠牲を他の人に求める人が増えてきている。

4.3.  「犠牲」が「生・生産」につながっている
 ラグビーの選手がしてきたことは、単純明快で心強い。「何かを得るために何かを犠牲にしてきた」。このような犠牲は、いつの時代にも必要だ。何かを創ろうとするときも、愛を貫こうとするときも、同じだ。

4.4.  望ましく必要な犠牲と避けたい犠牲とは、何が違うのだろうか
 望ましく必要な犠牲とは
   強制されたものではなく、自発的なものである
   その先に、生、生産、喜び、希望がある
   ただ中に在っては苦しいが、思い返すと充実がある
 ワールドカップで語られていた犠牲は、この犠牲だろう。


5.   「犠牲」を「生」につなげる

5.1.  1カ月半にわたったラグビーW杯、全てが「生」につながっている
 1カ月半にわたったラグビーW杯は大きな感動と勇気をくれた。国籍、人種を超越した「ワンチーム」の強さ。激しいプレーの中に体現される「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」、そして「ノーサイド」の精神。全てが「生」につながっている

5.2.  自然災害による多くの人たちの「犠牲」を「生」につなげる
 自然災害による多くの人たちの「犠牲」を「生」につなげることは、残された全ての者の責務である。ラグビーW杯の感動と勇気とともに、改めて心に刻みたい。
 

<出典>
中本哲也、「生」につながる犠牲がある
【日曜に書く】産経新聞(2019/11/03)
https://www.sankei.com/column/news/191103/clm1911030005-n1.html

2019年11月17日日曜日

(1790) プロダクトアウトの事例

 
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(K0931)  認知症の有病率を下げる <認知症>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0931.html
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☆☆
私は、プロダクトアウトにあこがれ、プロダクトアウトしたいのだなと改めて思った。今でもそうだ。大学時代「世界の名著」を読んで印象に残ったのは、ダーウィンとフロイト。彼らも「プロダクトアウト」している
☆☆
 

プロダクトアウトの事例

A)   中川政七商店
B)   日清食品のチキンラーメン、カップヌードル
C)   スリーエムのポストイット
D)   ソニーのウォークマン
 

【展開】

A)   中川政七商店
===== 引用はじめ
 中川さんは京都大学卒業後、平成12年から2年間、富士通に勤務した後、実家の中川政七商店に転職した。しかし同じ業界に手本がなく、他業界にヒントを求めた。“業界の常識”に染まらずゼロベースから事業を見つめた結果、麻織物を中心とした製造・卸業だった家業を、工芸をベースにした生活雑貨の企画から製造、物流、販売まですべてを行う製造小売業態に転換した。
===== 引用おわり
 
===== 引用はじめ
 家業の業態を転換し、綿の蚊帳生地を縫製した「花ふきん」などの生活雑貨を次々とヒットさせ、売り上げを13倍に伸ばした。
===== 引用おわり
 
===== 引用はじめ
 中川さんは昨年、中川政七商店社長を退任したが、「社員は社長ではなく、中川政七商店のビジョンに仕えているから方向性はぶれない。私も心配はしていない」と言い切る。
===== 引用おわり
 

B)   日清食品のチキンラーメン、カップヌードル
 プロダクトアウトです。
 
連続テレビ小説 「まんぷく」 第17
===== 引用はじめ
 『まんぷく』第17週から、立花萬平が今までにないラーメン作りを開始しましたが、福子や鈴、香田家の面々には萬平がどんなものを作ろうとしているのか想像もつきません。そこで忠彦(要潤)が「名前を付けてくれ」とお願いして、萬平は「即席ラーメン」と命名。

 萬平は福子に、誰もが家で作って食べられるラーメンを作りたいと話しますが、それがどんなものなのかは萬平自身もイメージ出来ていません。
 思案し続ける萬平に、福子は夕飯の食卓の漬物になぞらえて話をします。萬平の目指すラーメンとは、1ヶ月かけて作るたくあんではなく、大根の一夜漬けであると。萬平は「そうだ、福子。一夜漬けラーメンだな!」と叫びました。
 萬平は駆けつけた神部(瀬戸康史)に、自分のラーメンに必要な3つの条件を見えてきたと語ります。
第一に「おいしいこと」、第二に「安いこと」、第三に「簡単にできること」です。

 その後萬平は、目指すラーメンに必要な新たな2つの条件を思いつきます。
第四に「常温で保存できること」、第五に「安全であること」。
===== 引用おわり
https://d-rev.net/manpuku-sokusekiramen-netabare/
 

C)   スリーエムのポストイット
 プロダクトアウトです。
 
===== 引用はじめ
棄てられなかった失敗作
 1968年のことです。3M社中央研究所の研究者、スペンサー・シルバーは、接着力の強い接着剤の開発要求を受け、実験を繰り返し試作を重ねるうちに、ひとつの試作品を作りあげました。ところがテスト結果は期待していたものとは全く違っていたのです。「よくつくけれど、簡単に剥がれてしまう」、なんとも奇妙な接着剤ができあがりました。接着剤としては明らかに失敗作でした。通常こうした失敗作は棄てられてしまうものですが、なぜかその時シルバーはそうしなかったのです。顕微鏡を覗いた彼は、従来の接着剤には見られないふしぎな現象を目にしてすっかり虜になってしまったのです。そして彼は直感しました。「これは何か有効に使えるに違いない!」
 その日からシルバーは社内のあらゆる部門の人たちにこの発見を紹介し、見本を配り、使いみちはないか、新しい用途開発ができないだろうか、と会社中を歩きました。具体的なアイデアはなかったものの、この接着剤が大きなビジネスを生み出すのではないかという漠然とした予感に突き動かされていたのです。
===== 引用おわり
http://www.mmm.co.jp/wakuwaku/story/story2-1.html
 
 消費者が欲しがっているものを開発するだけではなく、その新製品を提供された消費者が使ってみて始めて「こんなものが欲しかった」と気づくような、そんな商品をも開発していきたい… スリーエムの開発方針が変わったそうです。
 

D)   ソニー ウォークマン

 第6章 理屈をこねる前にやってみよう <ウォークマン>
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-06.html
 

続く。
 
<出典>
大谷卓、奈良・老舗から吹く風
産経新聞【偏西風】(2019/11/02)
https://special.sankei.com/f/column/article/20191102/0001.html




2019年11月16日土曜日

(1789) 「絵付けをしたい」でも「絵付け師になりたい」でもない(スカーレット)

 
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(K0930) 延命治療には分水嶺がある / 平穏死(A-14)<臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0930a-14.html
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☆☆
私はサラリーマンだった(もう退職している)。仕事で生計を立てられたし、仕事することも楽しかった。イヤイヤしていたわけではなく、不満はない。でも、何かが欠けていたのかなと感じる。「天職」と思わなかった
☆☆
 
 NHK連続テレビ小説「スカーレット」から。
 
 火鉢の絵付け師・深野心仙から「絵付けをしたい」のか「絵付け師になりたい」のかを問われ、答えられず考え込んでしまう喜美子。出した答は、「どちらでもない。深野心仙についていきたい」。
 「絵付けをしたい」のか「絵付け師になりたい」のかと、一緒に考えていた私は、虚を突かれた。「そうなのか。二者択一ではなかったのか」「ところで“ついていきたい”とは何なのか。私は、そういうふうに考えたことはない」

 私の解釈は、“ついていきたい”は、「魂のふるえ」「運命の声」。趣味として「絵付けをしたい」と感じ、仕事として「絵付け師になりたい」と考えるのとは別世界。

 「魂のふるえ」を体感し、「運命の声」を聴きながら自分の人生を決める。直感から来るのでしょうか。私はそういう人生を体験したことがありませんが、そういう人生もあるのでしょう。

 一番大切なものは、考えても見つけられないし、考えても決められない。


 
 
【ご参考】 背景の物語
===== 引用はじめ
 信楽に帰った喜美子は、照子(大島優子)の実家の丸熊陶業で働くことに。そこで目にした絵付け火鉢に、興味をひかれる。
 丸熊陶業にやって来た、火鉢の絵付け師・深野心仙(イッセー尾形)のもとで学びたいと考えた喜美子(戸田恵梨香)。深野はかなり変わった人物だったが、挑戦させてもらい喜美子は時間を忘れて熱中する。
 深野のもとを再度訪ねた喜美子だが、絵付けの本格的な修業には何年もかかるからと、弟子入りを断られる。諦めきれない喜美子。… 絵付けへの思いをぶちまけてしまう。
 マツ(富田靖子)は陽子(財前直見)の協力で、喜美子に絵付けを教えてくれそうな別の陶業会社を探し、思い切って常治に話すが、喜美子には早く結婚させたい常治が許すはずもない。
 喜美子はマツの助け舟をありがたいと思うものの、ある出来事から深野の本当の姿を知り、絵付けをというよりは深野心仙に学びたいと熱望するようになっていた。
===== 引用おわり
https://www.nhk.or.jp/scarlet/story/

 

2019年11月15日金曜日

(1788) 「批判や意見」に対する反応モデル(4)

 
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(K0929)  親への不安 /高齢者の見守り(1) <見守り>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0929-1.html
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☆☆
否定的なことを言われて沸き起こるネガティブな感情を鎮めると同時に、次の行動へ移っていくエネルギーを得る。「意味付け」「転化」「意識化」「前向きの姿勢」。好ましい感情に「する」のではなく「ならしめる」
☆☆
 
(1783)からの続き
 
4.   「批判や意見」に対する反応モデル(4)
 「批判や意見」に対する反応モデル(4)を考えてみました(添付図参照)。
 
4.1.  ポジティブな感情
 これまでネガティブなものとして感情(A)を捉えてきた。即ち、「他人からの批判や意見」などで引き起こされた、怒り、落込み、恐怖、悲しみなどの感情が強いと、それに囚われ前に進みにくくなってしまいます。そこで、これらを鎮静化し、平静を取り戻してから先に進もうとしてきました。
 その一方、喜びのようなポジティブな感情もあります。邪魔をするのではなく、前に進むための推進力になってくれる可能性があります。やる気を出させてくれるような感情もあるはずです。
 
4.1.1. 感情(C)の諸相

   悔しさ → 発奮
 悔しいという気持ちはネガティブなものですが、悔しさをバネに発奮することもあります。

   感謝 → 報恩
 「私のために意見を言ってくれた」と思ったときは、感謝の気持ちが起こります。お返ししたくなる(報恩)こともあります。

   喜び → 希望
 感謝を感じると、喜びが出てきます。希望がそれに続くこともあります。今を喜ぶだけでなく、この先も良くなっていくと実感すると、良くしようと動き始めます

   興奮 → エネルギー
 興奮するとエネルギーが高まります。そのエネルギーを空回りさせるだけでなく、何らかの方向に向けていくと、行動の原動力になります。

 これらの働きにより、やる気が出れば、検討や行動も勢いづいていきます。
 
 
4.1.2. 感情(C)を支えるもの

   転化
 悔しさ、感謝、喜び、興奮などそのものは、そのままでは単に心が動いているだけの状態です。それが、奮起、報恩、希望、エネルギーなどに「転化」すると、行動の原動力になっていきます。

   意識化
 そのまま置いておくのではなく、有用なものに「転化」させていく。自動的に変わっていくこともありますが、意識化すると促進されます。

   意味付け
 誰かに意見されたとします。その人は私を貶めしたり傷つけたりしようとしたのかも知れませんが、それはどうでもいいことです。その意見そのものが、気づきになったり反省材料になったり、役立つことがあります。「攻撃された」と捉えるのではなく、「有用な意見に気づくチャンスだった」と感謝できれば、先に進めます。意見そのものではなく、それにどう意味付けするかに関心を移せば、いろいろなことが良い方向に回転し始めます

   前向きの姿勢
 上記の①~③がどういうときに起こるかというと、私たちが前向きになっている時です。これは、自らコントロールできます。
 

4.2.  感情についての考え方

   感情とは、「そうする」ものでなく「そうなる」もの
 「明るくなれ」と言われて「明るくする」ものではありません。「何か」があって、結果として「明るくなる」ものです。

   「そうならしめる」働きかけはできる
 「明るくなれる」ような「何か」を持ってくれば、自ずと「明るくなります」。その「何か」を具体的に書いたのが、「転化」「意識化」「意味付け」「前向きの姿勢」であり、以前に書いた「自尊感情」「心情的支援」「主観的立場から客観的立場へ」です。


このシリーズ終わり