2016年7月27日(水)放映済み BS朝日「あらすじ名作劇場」
「夏目漱石10のスゴいところ」とは、
1.
孤独を書く天才
8~9歳まで里子に出されていた。末っ子として可愛がられなかった
2.
かつてない表現力
欧米語・和語・中国語 … 教養の基盤が違う
3.
日本人で唯一
有名人が住んでいたことを示すイギリスの青いプレート「ブルー・プラーク」
4.
全ての小説が漱石に通じる
現代日本作家の小説の源流
5.
自分を対象化して見る
自分を笑える
6.
地位も名誉もいりません
東大教授の席をけり、博士学位も辞退した
7.
恋心を描く天才
「こころ」「それから」「三四郎」
8.
頼まれると断れない優しさ
岩波茂雄(岩波書店創業者)への支援
9.
子を思う父
子煩悩
10.今も読み継がれる理由
徹底して計算された小説
今回紹介された名作は、三つ
・ 『吾輩は猫である』 4/13 放映済み→再放送 (479)で紹介済み
・ 『坊ちゃん』 今回(7/27)放映 あらすじは、以下参照
・ 『こころ』 5/11放映済み→再放送 (507)で紹介済み
『坊ちゃん』 あらすじ
===== あらすじ はじめ
「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている」坊っちゃんは、父親と死別後、親の残した遺産のうち兄から渡された600円(兄は同時に清という名の下女に与えるようにと50円を渡した)を学費に東京の物理学校に入学。卒業後8日目、母校の校長の誘いに「行きましょうと即席に返事をした」ことから四国の旧制中学校に数学の教師(月給40円)として赴任した。(校長から辞令を渡されるが、辞令は帰京するとき海中投棄したことがここで語られ、坊っちゃんが少なくとも1回、帰京したことが読者に示唆される。)授業は1週21時間(第7章)。赴任先で天麩羅蕎麦を4杯食べたこと、団子を2皿食べたこと、温泉の浴槽で遊泳したことを生徒から冷やかされ、初めての宿直の夜に寄宿生達から蚊帳の中にイナゴを入れられるなど、手ひどい嫌がらせを受けた坊っちゃんは、寄宿生らの処分を訴えるが、教頭の赤シャツや教員の大勢は事なかれ主義からうやむやにしようとする。坊っちゃんは、このときに唯一筋を通すことを主張した山嵐には心を許すようになった。
やがて坊っちゃんは、赤シャツがうらなりの婚約者マドンナへの横恋慕からうらなりを左遷したことを知り義憤にかられる。このことで坊っちゃんと山嵐は意気投合する。しかし、赤シャツの陰謀によって山嵐が辞職に追い込まれることになってしまう。坊っちゃんと山嵐は、赤シャツの不祥事を暴くための監視を始め、ついに芸者遊び帰りの赤シャツと
その腰巾着の野だいこを取り押さえる。芸者遊びについて詰問するが、しらを切られたため、業を煮やし鉄拳により天誅を加えた。
即刻辞職した坊っちゃんは、東京に帰郷。街鉄の技手(月給25円)となった。坊っちゃんの教師生活は、1か月間ほどにすぎなかった。
===== あらすじ おわり
Wikipedia 『坊ちゃん』
次回は、
日本最古の物語「竹取物語」ほか
【8月3日(水)22:00-23:00 放送】 BS朝日
(野球放送の延長などで、放映開始時刻が遅くなることがある)
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