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2018年12月31日月曜日

(1469)  ゲートキーパー養成研修 (4) 開かれた質問でもWHYは使わない

 
1年間お世話になり、ありがとうございました。
ご愛読いただいた方々、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
 


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(K0610)  認知症検診について <脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0610.html
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 質問には2種類あると言われています

1.   閉ざされた質問( Closed Question )
 YES/NOのひとことで答えられる

2.   開かれた質問 (Open Question )
 自由な答を促す 
 

 「閉ざされた質問」より「開かれた質問」をしなさい、と言われます。そして、「開かれた質問」は、5W1Hだと言われます。

2.1.  Who(だれが)
2.2.  When(いつ)、
2.3.  Where(どこで)、
2.4.  What(なにを)、
2.5.  Why(なぜ)、
2.6.  How(どのように)
 

 ここまでは、どこでも教えてくれます。更につっこんで「Whyはなるべく使わない方がよい」と教わりました。
 

===== 引用はじめ
Why(なぜ)は原則使用禁止

  「なぜそうしたんですか?」
  「どうしてやらなかったんですか?」
 
  → 防御
  → 言い訳、委縮
  → 反発、逆切れ
===== 引用おわり
 
 Why(なぜ)と聞かれると、問い詰められる、あるいは、非難されていると感じやすいのです。そのため、「防御」、「言い訳」・「委縮」、「反発」・「逆切れ」を招きやくなります。これでは、信頼関係は作れません。では、どうしたらよいでしょうか。
 

===== 引用はじめ
Why(なぜ)→How(どのように)に言い換える
 
「生きている意味がない」
「子供は私のことなんかちっとも思っていない」
「私はボケちゃったのかしら」
 
× なぜそう思うのですか
○ どのようにしてそう思うようになったのですか
===== 引用おわり
 
 なるほど。随分柔らかくなります。
 

 因みに、Why(なぜ)→What(なに)に言い換えることも考えられます
△ あなたがそう思うようになった理由を教えていただけませんか?
△ 何があなたをそう思わせるようになったのか、よろしければ教えていただけませんか?
 
 ただし、理由というWhat(なに)に変えても、実質的にはWhy(なぜ)が含まれています。だから、How(どのように)の方が、無難だそうです。
 


<出典>
梁勝則、「生きるのがつらいという高齢者のこころの理解と支援~傾聴のすすめ~」、平成30年度ゲートキーパー養成研修(応用編)(神戸市精神保健福祉センター)、こうべまちづくり会館、2018/12/21

2018年12月30日日曜日

(1468)  マーガレット・ミッチェル「風邪と共に去りぬ」(0) / 100分de名著

 
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(K0609)  身辺整理にフリマアプリを利用 <終活>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0609.html
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1月の「100de名著」、マーガレット・ミッチェル「風邪と共に去りぬ」が、1月7日()から始まります。Eテレ。

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25

講師は、鴻巣友季子(翻訳家)
 


<全4回のシリーズ>  いずれも1月

【はじめに】  原作の知られざる世界を味わう
 

第1回  7日放送/ 9日再放送
  タイトル: 一筋縄ではいかない物語
 
第2回  14日放送/16日再放送
  タイトル: アメリカの光と影
 
第3回 21日放送/23日再放送
  タイトル: 運命に立ち向かう女
 
第4回 28日放送/30日再放送
  タイトル: すれ違う愛
 


【はじめに】 原作の知られざる世界を味わう
 
===== 引用はじめ
 作品の舞台となるのは、19世紀中頃のアメリカ南部。スカーレット・オハラは、ジョージア州内陸部にある綿花プランテーションの長女として何不自由なく育った、天衣無縫のヒロインです。その少女が、南北戦争勃発の直前から、戦中、戦後の「再建時代」およびその後にかけての12年ほどの時間をたくましく生き抜く姿を描いています。
 スカーレットが片思いを続ける好青年アシュリ・ウィルス、その妻となる恋敵メラニー・ハミルトン、スカーレットの真の姿を愛し、支え続ける怪紳士レット・バトラーとの恋愛、結婚、憎しみ、友情、別れなどが多層的に絡み合う大作です。
===== 引用おわり
 
 テキストでは、この4人を中心に解説が進みます。映画では脇役として見られていたメラニーに注目し、スカーレットとのダブルヒロインという形で物語を捉え直しています。
 

===== 引用はじめ
 『風と共に去りぬ』と言えば、ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルが主演したハリウッド映画が大ヒットし、その印象があまりにも鮮烈だという方が多いのではないでしょうか。 … 実は原作とかけ離れた点も多くあります。

 というわけで、今回は、映画をはじめとする数々の既成イメージにとらわれず、原作とじっくり向き合い、皆さんと一緒にこの小説の魅力を堪能したいと考えています。
===== 引用おわり
 
 原作と映画との主な違いは、

(1)  スカーレット・オハラの容姿

(2)  <タラ>と呼ばれるオハラ家の家屋 … 重要な意味をもつ

(3)  映画の影響が強いためか、白人裕福層のロマンスという固定イメージがあるようですが、
   多人種、多階層をバックグラウンドとした多文化混交の物語
   スカーレット、メラニーという二人の女性の多面的で複雑な友情関係こそが、本作の要
 

 「ミッチェルは48歳で死ぬまで映画と原作の違いを主張し続けていました」。今回のテキストは、ミッチェルの思いに応えようとするものでもあります。
 


 気になる「風と共に去りぬ」という題名ですが、Wikipediaによれば、

===== 引用はじめ
 題名は南北戦争という「風」と共に、当時絶頂にあったアメリカ南部白人たちの貴族文化社会が消え「去った」事を意味する。
===== 引用おわり
 
 英語では、”Gone with the Wind”。珍しく直訳しています。
 


<出典>
鴻巣友季子(2019/01)、マーガレット・ミッチェル「風邪と共に去りぬ」、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)
添付写真は、この本からの転載

(1467)  ゲートキーパー養成研修 (3) 誰のための質問か

 
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(K0608)  R&D社調査レポート (2)  健康や家族に対する意識態度 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0608-2.html
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 私はよく質問をしてしまいます。「してしまう」ということは、うまくいかなかったなと反省することが多いです。
 

===== 引用はじめ
質問: 面談を進行させるのに役立つ。
 
質問
 → 問題点の明確化
 → 自己探求
 → 気づき・答え
===== 引用おわり
 
 この主語は何かというと、クライアントです。「クライアントが問題点を明確化する」「クライアントが自己探求する」「クライアントが気づき・答えに結びつける」、そのきっかけになるような質問は意味があります。
 
 ところが私は、状況を確認するために質問してしまう。私が知りたくて質問する、つまり、主語が私になっているのです。
 

 では、「クライアントが問題点を明確化する」ような質問をすればよいのかというと、そうとは限らないのが難しいところです。内容的に妥当でも、準備のできていないクライアントに「役立ちそうな質問」をしても、うまくいきません。例えば、ひどく立腹しているクライアントに「良い」質問をしても、受け入れてもらえないばかりでなく、苛立ちをつのらせてしまうこともあります。
 
 質問が必要なことは頭で理解していますが、実際に良い質問をするのは、とても難しいです。
 


<出典>
梁勝則、「生きるのがつらいという高齢者のこころの理解と支援~傾聴のすすめ~」、平成30年度ゲートキーパー養成研修(応用編)(神戸市精神保健福祉センター)、こうべまちづくり会館、2018/12/21

2018年12月29日土曜日

(1466)  「志」とは何か

 
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(K0607)  リストバンド型端末 <見守り>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0607.html
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志を立てる教育

===== 引用はじめ
 人生は一度しかない。何のために生まれてきたのか。何のために生きるのか。その答えを自分なりに見いだし、世の中に幾ばくかの良き価値を残すことが人としてこの世に生を受けた意味だと思う。 … その根幹となる「志を立てる教育」が最も大切だ。
===== 引用おわり
 
志とは何か。三つの視点
 
(1)  共同体との関係における志

(2)  過去・未来との関係における志

(3)  個における志

(4)  まとめ
 

<展開>

(1)  共同体との関係における志

===== 引用はじめ
 個としての命は、共同体の存続があって成り立つ。それが痛切に感じられるのは、国家が危機に瀕(ひん)したときだ。幕末や先の大戦で、国の未来のために命がけで生きた若者たちの志は、常に人々のため、未来のためにという意識とともにあった。
===== 引用おわり
 

(2)  過去・未来との関係における志

===== 引用はじめ
 過去という他者たちへの感謝ができぬ者は、未来という他者たちへ何かを遺(のこ)す意志をも持ち得ない。実は過去も未来も他者ではなく自分自身でもある。現在を生きる自分は、過去の先人たち(先祖)の命の集大成であり、これから未来を生きる多くの人たち(子孫)の命の起点でもある。こうした視点を失ったことが、現代の利己主義と志操なき社会を生み出したのではないだろうか。
===== 引用おわり
 

(3)  個における志

 『故郷』3番
===== 引用はじめ
こころざしを果たして いつの日にか帰らん
やまはあおき故郷 水は清き故郷
===== 引用おわり

 ここで「こころざしを果たす」は、「夢を実現して(成功して)」と解されている。
例えば、https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1344835413
「末は博士か大臣か」、あるいは大金持ちになる、出世する、 それで故郷に錦を飾る。
ここで言っているのは「個における志」だと私は解釈している
 

(4)  まとめ

 どのような志を持つべきか、という議論はできない。それぞれが自分の志を追求していけばよい。では、私の場合はどうか。
 「死ぬ」ということを考えた時、私は「無くなる」のだと思っている。それは寂しい。でも、共同体につながっている、過去・未来につながっている志を志向していた時、個が亡くなっても、個は無くならないと私は思う。一方「個における志」は、本人が亡くなれば、跡かたなく消えてしまうと思う。
 
 私の想いであり、他者に押し付けるつもりはありません。
 

<出典>
木村貴志、「志」は感謝と未来への責任
【解答乱麻】 産経新聞(2018/12/12)
 
「志」は感謝と未来への責任 バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志
https://www.sankei.com/life/news/181213/lif1812130021-n1.html

(1465)  ゲートキーパー養成研修 (2) バックトラッキング

 
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(K0606)  R&D社調査レポート (1)  介護が必要になった時に最も暮らしたい場所 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0606-1.html
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===== 引用はじめ
 バックトラッキングとは、日本語で「オウム返し」と呼ばれる、相手の言ったことを返すことを指します。
 バックトラッキングの目的は、相手の話をちゃんと聞いていることを示すことと、相手に自分が発した言葉を再認識してもらうことにあります。
 そのため、できるだけ相手の使った表現そのものを返す必要はありますが、一語一句同じでなくてはならないというわけではありません。
===== 引用おわり
https://www.nlpjapan.org/nlpword12.html
 
 NLPでは、

===== 引用はじめ
 バックトラッキングには、3つのポイントがあります。
1.相手の感情
2.話の内容の事実
3.話の要約
===== 引用おわり
引用、同上
 
 私は、「話の要約」は「オウム返し」と違うと思います。「相手の感情」は、相手の言葉をまさにオウム返しします。「悲しい」と言われたら「悲しいのですね」と返し、「嬉しい」と言われたら「嬉しいのですね」と返します。他の言葉に変えると、必ずと言ってよいほどズレが生じるので、寄り添えなくなります。ここは、まぎれることはないでしょう。
 

 ここで考察を「話の内容の事実」に絞ります。そして、「バックトラッキング」というキーワードを外します。「話の内容の事実」の返し型を、(1)オウム返し型と(2)要約型に分けて考えます。
 
(1)  オウム返し型「話の内容の事実」の返し方

 これはさらに二つに分かれます。まず講演で教えていただいた例文から

===== 引用はじめ
「財布を盗られた」
「財布を盗られたんですね」
 
「子供が会いに来てくれないので寂しい」
「子供が会いに来てくれないので寂しいのですね」
 
「早く死にたい」
「早く死にたいと思っているんですね」
 
「生きている意味はない」
「生きている意味はないと思っているんですね」
===== 引用おわり
 
   「~なんですね」型
 単純にそのまま返して良さそうに場合は、そのままオウム返しします。
 
   「~だと思っているんですね」型
 「早く死にたい」「生きている意味はない」とそのまま返しにくい言葉が来た時、その時こそ他の言葉は言わず、「オウム返し・~だと思っているんですね」と先ず返すのが良いと思います。ここでいきなり「そう考えてはいけません」というと、実質ここで終わってしまいます。
 返答に困ったときは、「オウム返し・~だと思っているんですね」で先ずは返しておくのが好ましいと思います。
 
 2つの反応を使い分けることが大切でしょう。
 

(2)  要約型「話の内容の事実」の返し方

 文が長くなるとオウム返し型では対応できなくなり、要約型になります。何を捨てて、何を残すかが難しいです。そのとき注意すべきは、

   間違わないように細心の注意を払う
   間違っていないか、間違っていたらどこが間違っていたかを細心の注意で感じ取る
の二つだが、理想形は必ずしも①ではないでしょう。
 
 (a)ラポールができている状態で(*)(b)間違った要約あるいは本人の思っていなかったような要約をし、(c) セラピスト and/orクライエントに気付きが芽生える ―― こういうパターンも「あり」だと思います。
(*)セラピストとクライエントの間に、相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を行える関係が成立している状態(Wikipedia
 


<引用>
梁勝則、「生きるのがつらいという高齢者のこころの理解と支援~傾聴のすすめ~」、平成30年度ゲートキーパー養成研修(応用編)(神戸市精神保健福祉センター)、こうべまちづくり会館、2018/12/21

2018年12月27日木曜日

(1464)  おもわずやっちゃう 仕掛けで問題解決

 
      最新投稿情報
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(K0605) 「誰もが暮らしやすいまち」 (6) 追加(ユニバーサルマナー) <地域の再構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k06056.html
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 「仕掛学」(ちょっとした人の心理を巧みに分析し、社会の問題解決につなげようと研究)。約10年前から大阪大大学院経済学研究科の松村真宏(なおひろ)教授が研究に取り組んできた。
 
(1)  バスケットゴールつきごみ箱(添付写真)
(2)  「真実の口」消毒器(添付写真)
(3)  的付き小便器
(4)  その哲学
 

<展開>

(1)  バスケットゴールつきごみ箱(添付写真)

===== 引用はじめ
 目の前に2つのごみ箱がある。そのうち1つには、バスケットボールのゴールネットがついている。人はどちらに、ごみを入れるのだろうか-。 …  実際にキャンパス内で取り組んだ実験。通常のごみ箱に比べ、ゴールが設置されている方は1・6倍のごみを集めた。
 「ごみ箱とバスケットボールのゴールは、どちらも誰でも知っている。ただ、その組み合わせは見たことがある人はほとんどいない」と松村教授。見慣れたはずのものが見慣れないものに感じること(馴質異化=じゅんしついか)と、見慣れないものが見慣れたように見えること(異質馴化=いしつじゅんか)が同時に作用し、好奇心を呼び寄せたと分析される。
===== 引用おわり
 

(2)  「真実の口」消毒器(添付写真)

===== 引用はじめ
 大阪大医学部付属病院(大阪府吹田市)で10月に設置された、イタリアの観光名所「真実の口」を模した消毒器は、口に手を入れると、アルコール消毒液が自動的に出てくる仕組みだ。映画「ローマの休日」にも登場し、思わず口に手を入れたくなる好奇心をくすぐる見た目になっており、設置初日は多くのお年寄りや子供が利用した。
===== 引用おわり
 

(3)  的付き小便器

===== 引用はじめ
 飲食店などにある男子トイレの小便器。ふと狙いたくなる「的」があれば、結果的に尿の飛散は防がれ、清掃の手間を省く
===== 引用おわり
 

(4)  その哲学

===== 引用はじめ
 「大切なのは強制をしないこと。そして、自然にその方向にいざなうこと」。自身の仕掛学の“哲学”をこう語った松村教授。「みんなが仕掛けの発想を持つことで、ものごとをネガティブからポジティブへ転換し、社会の問題が減っていくことになればうれしい」と語った。
===== 引用おわり
 


<出典>
おもわずやっちゃう 仕掛けで問題解決
産経新聞(2018/12/11 夕刊)
 
体が勝手に反応してしまう「仕掛学」の社会貢献とは
https://www.sankei.com/west/news/181120/wst1811200005-n1.html


 

2018年12月26日水曜日

(1463)  親中派だから拘束される

 
      最新投稿情報
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(K0604)  理想の老後へ若い世代が提案 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0604.html
=====
 

===== 引用はじめ
 カナダの司法機関が米当局の要請を受けて、対イラン制裁違反に絡む容疑で中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)、孟晩舟(もう・ばんしゅう)容疑者を逮捕した。中国の治安当局は早速、対抗措置として中国国内で活動する2人のカナダ人を拘束した。
===== 引用おわり
 

 この二人はいずれも“親中派”である。「南シナ海問題で中国寄りの立場を表明していた」「欧米人の北朝鮮訪問ツアーを主催 … 中国政府から特権を与えられていた」。
 日本人で拘束された人も“親中派”だった。「歴史認識問題で中国当局と全く同じ主張」「日中友好に尽力した経済人」。
 

 「中国が外交カードを選ぶとき、なぜ中国に批判的な外国人活動家ではなく親中派を選ぶのか」
(1)  人権活動家を拘束すると、国際社会で支援の輪が広がり、大騒ぎになって収集がつかなくなる可能性がある。また、釈放した後、見たことや聞いたことを全部公表する恐れもある
(2)  親中派はコントロールしやすく、中国にとってリスクが低い
 

 「“親中派”だから中国は私を大切にしてくれる」というのは大間違い。
 国際社会では、日本人には想像できないようなことが進行しているようです。
 

<出典>
親中派外国人の宿命
【矢板明夫の中国点描】 産経新聞(2018/12/19)
 
親中派外国人の宿命
https://special.sankei.com/a/column/article/20181219/0001.html

 

2018年12月25日火曜日

(1462)  東京2020五輪ボランティア (2) ブラック批判。どちらか正しいか

 
      最新投稿情報
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(K0603) 「誰もが暮らしやすいまち」 (5) まとめ <地域の再構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k06035.html
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 東京2020五輪ボランティアは、ブラックだという声と、そうではないという声があります。
 

 例えば、「東京オリンピックのボランティアがブラックすぎる」という意見(画面を添付)
https://www.youtube.com/watch?v=LvAar0IqBas
 
(1)  無給であり、宿泊費も出ない(自己手配・自己負担)のが先ず問題だ
(2)  10日以上を基本とし1日8時間程度」は働いているも同然。さらに、事前研修も無給。おかしい
(3)  移動サポートの移動は、実質運転手だ。金を払うべきである
(4)  PRにお金をつかうなら、ボランティアに使え
(5)  奴隷を探しているようなもの
(6)  電通の利益を増やすために、無料ボランティアを募集しているようなものだ
(7)  災害支援なら無償でよいが、これは商業活動ではないか
(8)  電通も含め、皆が無償ならよい
(9)  今回の募集は、ボランティア精神に乗じた搾取だ
 

また、本間龍氏の主張は、
https://www.youtube.com/watch?v=sTFIXkvB1s4
フリップの一枚を添付しますhttps://careerpark.jp/77269
 


 私の感想: 彼らはポランティアを知らないのではないか。ボランティアには様々な考え方がある。本間龍氏の説明は、一概に間違えとは言えない。例えば「ボランティア=無償、とは限らない」は正しい。困ったことに「ボランティア=無償労働(低賃金での労働力確保)」という誤った考えがあって、これは間違っている。

 ただ、二人の主張は、経済論だけであって、ボランティアの意義を全く理解していない。おそらく彼らは、経済活動にのみ関心があり、自らボランティアをしたことがないのではないか。
 


 さて、

   五輪ボランティアは、ブラックだ
   五倫ボランティア・ブラック論は、間違っている

どちらが正しいか。
 

 私は、それ自体正しくも、正しくもないもない、と考えます。
経済の視点で言えば①が正しく、ボランティア論から言うと②が正しい。
 

 では、私たちはどのように考えればよいのか。
答は、簡単です。
 
 両方の意見をよく聞いて、五輪ポランティアに参加したければ参加すればよいし、参加したくなければ参加しなければよい(英語の volunteer の語の原義は志願兵)。
 
 両方の意見が出てくることは、良いことだと思います。
 

 ただ、「方や有償、方や無償」、
「無償で浮いた金が企業の利益になる」、
という構造的な問題はあります。

youtube KAZUYA Channel
 

(1461)  ゲートキーパー養成研修 (1) 相づち+(冬の)ソナタ

 
      最新投稿情報
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(K0602)  オリックス・リビング社調査レポート 夫の介護をしたい妻は3割 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0602-3.html
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 相づち:「ええ…」「はい…」「うん…」+(冬の)ソナタ
ソ: そうなんですね
ナ: なるほど
タ: 確かに
 

 “確かに”、(「そうなんですね」「なるほど」「 確かに」)は、私もよく使います。講師によれば、

   「確かに」 … 相手の言うことが自分の信念に合致しているとき(肯定的)
   「なるほど」 … 相手の言うことが自分の信念に合致していなとき(否定的)
   「そうなんですね」 … 相手の言うことに関心がないとき(中立的)
 

 私の場合は、少し使い方が違います。
   「確かに」 … 「相手の言うことが自分の信念に合致しているとき」も使いますが、そうでなくても相手が論理的に正しいことを言えば「確かにそうなりますね」と言います(肯定的)
      「なるほど」 … 「相手の言うことが自分の信念に合致していなとき」ときだけではなく、合致している時も使います。「聞いて私も考えていますよ」といった感じで使います(中立的。肯定も否定もしない)
   「そうなんですね」 … 「相手の言うことに関心がないとき」ではなく、「相手の言うことが自分の信念に合致していなとき」に使うことが多いです。「(私はそう思わないけれど)あなたはそう思うのですね」(否定的)
 

 コミュニケーションというのは、本当に難しいです。私が意図したのと違ったかたちで、相手が受け取ってしまうことが起きてしまうのです。どちらかが間違っているわけではないと思うのですが。
 

<出典>
梁勝則、「生きるのがつらいという高齢者のこころの理解と支援~傾聴のすすめ~」、平成30年度ゲートキーパー養成研修(応用編)(神戸市精神保健福祉センター)、こうべまちづくり会館、2018/12/21