往復50分の「山登り」、本当は毎朝行きたいのだけれど、なかなか行けず、時々夕方に行く。本日は、18:35 発。帰りの坂道でだいぶ暗くなり、足元が見えにくくなってきた。
妻が「朝の暗さと、夜の暗さとは違う」と言った。「朝の暗さはこれから明るくなっていくので希望を感じるが、夜の暗さはこれから真っ暗になっていくので怖い」。なるほど。照度計で測って同じ明るさ(暗さ)でも、その暗さをどう見るかで、気持ちが変わるのだ。どんなに今は暗くても、夜明け前の暗さだと信じると、前向きの気持ちが起こってくる。
そんなことを考えると、暗闇が怖くなってきた。ふと気づくと、妻は坂道を先にどんどん下りていき、私は取り残されおり、心細くなった。きっと妻は本当に怖くなって、自然と足早になるのだろう。かく言う私は足元が見にくくて用心しながら歩くので、自然と歩くのが遅くなる。
同じ怖さでも、妻は暗闇に対する恐怖心に反応し、私は怪我しまいかという恐怖心に反応している。そんなことを考えているうちに、妻は気付いたようだ。待っていてくれたので追いついた。
「暗さについて」というタイトルで、パソコンに向かって文章を作ることができる。しかしそれは、実際に暗闇の中に立った時に働く、心の動き、体の反応とは、違った種類のものなのだろう。
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