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2016年7月19日火曜日

(574) 赤地の国旗 ~独立・革命のための流血~


 第二次世界大戦後の70年間に絞ると、日本は、国の独立を勝ち取るためにも、民主主義を勝ち取るためにも、流血していない。

 
敗戦後の占領統治下から日本は、平和裏に独立を勝ち取った。

戦後民主主義(その3大原則:「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重」)は、戦後GHQ指示のもと導入され、それを育て維持してきた。

 攻め入らず、攻め込まれず、内戦なく、平和な時を過ごしてきた。

 
 
血を流して得たものは、血を流してでも守ろうとするだろう。

 その一方「独立国家と民主主義は、血を流してでも守らねばならない」という意識が、日本人には希薄である。

 
===== 引用 はじめ

 多くの国に見られる赤地の国旗は、血の象徴とされる。血の色は言語の違いも肌の色も問わない。国の独立を勝ち得た戦争しかり。旧体制を葬った革命もしかり。歴史とは、おびただしい流血を潤滑油とする巨大な歯車の、回転にほかならない。

 トルコ国旗は、赤地に白の三日月と五芒星を染め抜いた意匠で知られる。一説によれば、オスマン帝国がセルビアとブルガリア両王国を破った14世紀の「コソボの戦い」に由来するらしい。国旗に浮かぶ月と星は、戦乱の地に残る広大な血の海に映ったものだという。

===== 引用 おわり

産経抄、産経新聞(2016/7/17)

 
 日本の国旗に赤があるが、血の象徴ではなく、太陽、めでたいもの、博愛、活力の象徴とされている。

===== 引用 はじめ

国旗の意味や由来など 日本では聖徳太子が遣隋使に託した文書以来、自国を"日出ずる国"とする考え方があり、赤い日の丸は日の出の太陽を象徴する。 また紅白は日本の伝統色で、めでたいものとされており、赤は博愛と活力、白は神聖と純潔を意味するとも言われている。

===== 引用 おわり

 
日本人は、赤から血を連想していない。

 

日本は、日清戦争から第二次世界大戦のまでの特異な時期を経て、戦後70年は平和を維持してきた。ただ、中国や北朝鮮や韓国が日本の国を脅かしている状況の中で、日本の国益を守りながら、いかにして平和を維持できるのか、難しい局面になってきた。


 
ご参考(http://www.sarago.co.jp/idx50on.html
「あ」~「お」

アゼルバイジャン共和国 / 赤色は独立の決意

アフガニスタン・イスラム共和国 / 赤は独立運動で流された血

アメリカ合衆国 / 赤の線は母国イギリス

アラブ首長国連邦 / 赤は聖戦によって流された尊い血の犠牲

アルジェリア民主人民共和国 / 赤は改革で流された血

アルメニア共和国 / 赤は独立の闘争で流された尊い血の犠牲

アンゴラ共和国 / 赤は独立のための熱意

アンティグア・バーブーダ / 赤は国民の力

イエメン共和国 / 赤は独立への情熱

イタリア共和国 / 赤は愛国の熱血を表わすと同時に、自由、平等、博愛も意味している

イラク共和国 / 赤色は勇気

イラン・イスラム共和国 / 赤色は共和国憲法

インドネシア共和国 / 白色は潔白を、赤色は勇気を表わし、この2色の組み合わせで潔白の上に立つ勇気という意味をもつ。また、同時に赤と白は、太陽と月を表している

ウガンダ共和国 / 赤は民族の融和と同胞愛

ウズベキスタン共和国 / 赤い線は独立と主権を守る決意

エクアドル共和国 / 赤は独立の為に流された血

エジプト・アラブ共和国 / 赤は革命で流された血

エチオピア / 赤は愛。また同時に、赤は国民の勇気と情熱

エリトリア / 赤は独立の闘争で流された尊い血

オーストリア共和国 / 赤白赤は、十字軍遠征でレオポルド公の白軍服が、締めていたベルトの部分を除いて、敵の返り血で赤く染まったという故事による

オマーン / 赤はスルタンの色で元々の旗の色

オランダ王国 / 赤は独立の戦いに臨んだ国民の勇気

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