===== 引用 はじめ
7月1日夜(日本時間2日未明)、バングラデシュの首都ダッカで、レストランが襲撃され、日本人7人を含む20人が死亡し多数の負傷者が出た。
… 銃声の中で懇願するような男性の声が聞こえてきた。「私は日本人です。撃たないで」
… 「アイム・ジャパニーズ、ドント・シュート」と言っても、テロリストは耳を傾けない。それは、テロリストが日本人を標的に定めているからだ。客観的に見た場合、イスラム過激派が日本人を敵視することには根拠がある。2001年9月1日の米中枢同時テロ事件以降、日本政府は積極的にテロとの戦いに加わっている。…
今回、犠牲になった人々はJICA(国際協力機構)に関連する事業でバングラデシュに出張していた。…
===== 引用 おわり
佐藤優、「日本人もテロ標的」認識を、世界裏舞台、産経新聞(2016/07/17)
以下、私の思ったこと
(1)
バングラデシュのために献身し、何故、バングラデシュの地で殺されなければならないのか。無念の思いは一層強かっただろう
(2)
テロリストたちは、コーランを暗唱している人のみを助けようとしていた。「私は日本人だ」は、テロリストにとっては「私を殺せ」になる。通ずべきものが、通じない世界なのだ
(3)
私も「私は日本人です。撃たないで」と言いそうだ。殺されそうになっている当事者として冷静でおられるわけがない、生あるものとして当然のことなのだが、第三者の視点から冷静に考えれば、日本人以外はどうなってしまうのだろう
(4)
テロの対象にならないように、日本がテロとの戦いに加わらなければよい、という結論は出せない。何もしないということは、ISを含む過激派が、自己の支配下で人々を殺戮し、世界各地でテロを繰り返すことに加担することになる
(5)
不条理なことばかりであるが、それが現実だろう。不条理に立ち向かえば、直ぐに解消できるというものでないだろう。完全に解消することは、時間をかけても無理だろう。だからといって、目を背けていてよいものではない
(6)
悲しい想いも時々思い起こし、時に正面から不条理に向かい合い、少しずつでも、継続的に、不条理に耐え、そして、不条理に立ち向かう姿勢を失ってはいけない
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