「メンタルヘルス・マネジメント検定試練Ⅰ種合格者フォーラム」に参加した(東京)。お題は<健康経営のすすめ>
会社はもう辞めているし、そういうのを仕事にする予定もないし、どうしようかなと迷いつつ、結局は参加した。
聞いてみたら面白かった。
また、5年ぶりに仕事感覚を味わい、懐かしい思いだった。
1.バイキングより和食膳(会食料理)の方が健康に良い
バイキングでは、好きなものを好きなだけ食べるので偏りが出るが、和食膳(会食料理)では、決められたものを食べるので栄養に偏りがない。
また、バイキングでは順番が自由なので、肉類など美味しそうなものを先に食べがちだが、本来は、野菜→タンパク質→糖質の順が良く(インシュリンの分泌が関係するらしい)、和食膳(会食料理)では概ねその順で出されるのでその順に食べる。
2.メンタルヘルス対策の根本は、仕事がきっちりできることである
仕事がきっちりできて、喜々として仕事に取り組んでいる人には、メンタルヘルス上の問題は起きない(*)。仕事がきっちりできなかったり、仕事が楽しくなかったりすると、メンタルヘルス上の問題が発生しやすい。だから「仕事がきっちりできて、喜々として仕事に取り組む」ようにすることは、最善のメンタルヘルス予防策である。
(*) 長時間労働になりやすく、そこは気を付けねばならない。とはいえ、仕事が調子に乗っている時に止めるのは好ましくない。しばらくは過剰労働になっているのはやむを得ず、ピークを過ぎたころに休ませるとよい。これは産業医ではできず、上司の仕事だ。
…(私見)産業医の発言としては理解できるが、ラインの立場に立つと実際上は難しい。優秀な人は途切れることなくずっと多忙で(「ピークを過ぎる」ことはない)、休みを入れる余地が少ない。
3.組織としてのメンタルヘルス・ケアは、対象は中間管理職から始めるとよい
中間管理職に元気がない。中間管理職に余裕がなくなると、その部下のメンタルヘルスの面倒を見切れなくなり、上司・部下共に危うくなる。中間管理職へのメンタルヘルス・ケアは、その部下のメンタルヘルス・ケアにも影響する。
4.ジョンソンの三次元モデル(?)(←インターネットで検索したがわからなかった)
5.経営者は、経営や安全に投資するが、健康になかなか投資しない。
結局、経営も安全も危うくすることになる。
経営者はまず経営に投資し、次に安全に投資するが、健康にはなかなか投資しない傾向がある。しかし、経営や安全の失敗の背景に健康があることが多い。それに気付いた時には健康の損傷が激しく、回復が困難になっている
我々の生活も同様だろう。忙しさにかまけて健康をおざなりにし、健康を失ってから始めて健康に関心が向くが、その時では遅すぎる。
健康経営とは
===== 引用はじめ
健康経営とは、企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな効果が期待できる、との基盤に立って、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実現することを意味している。
従業員の健康管理・健康づくり推進は、単に医療費という経費の節減のみならず、生産性の向上、従業員の創造性の向上、企業イメージの向上等の効果が得られ、かつ、企業におけるリスクマネジメントとしても重要である。
従業員の健康管理者は経営者であり、その指導力の元、健康管理を組織戦略に則って展開することがこれからの企業経営にとってますます重要になっていくものと考えられる。
===== 引用おわり
NPO法人健康経営研究会
出典
岡田邦夫(2016)、健康経営のすすめ、「メンタルヘルス・マネジメント検定試練Ⅰ種合格者フォーラム」(2016/7/3)
藤田善三(2016)、健康経営アドバイザー制度について、「メンタルヘルス・マネジメント検定試練Ⅰ種合格者フォーラム」(2016/7/3)
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