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「第10章 家族と暮らしの再構築」の目次
1. 単身・長寿社会の光と影
2. 希少化する対人ケアと家族3. 人々が助け合う仕組み作り
今回は、第2節。
NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジンとケアラー連盟が4000世帯を対象に「ケアラー(家族などの無償の介護者)を支えるための実態調査」を2010年に実施した。
(添付図は、このパンフレットから転載)
ケアラーとは、
要介護高齢者や身体的・知的・精神障がい者などの介護、
難病患者などの看病、病児や障がい児の療育、
依存症やひきこもりなどの家族の知人の世話や気づかい
など、多様なケア役割を担っている人
全体として、5世帯に1世帯がケアラーのいる世帯である。
ケアラーの2人に1人強は「介護」を4人に1人は「看病」を
8人に1人は「子どもの療育」を
5人に4人は「世話」を
7人に5人は「気づかい」など 多様なケアを二重三重に行っている。
ケアラーは、健康状態や経済状態において、また、こころの不調・負担感・孤立感などの問題を抱えている。
日本ケアラー連盟は、ケアをする側とされる側両方の権利擁護の視点が必要だが、特に日本にはケアラーの権利擁護の視点はなく、支援が制度化されていない点で国際的にみても遅れていると指摘している。
「ケアラーを地域で支えるツールとしくみ」
http://carersjapan.com/carereresearch2012.html
上野千鶴子は家族というものの役割の変化を次のように表現している。
一対の男女の「性の絆」を中軸にして子どもの養育を担う近代家族は、理論的にも実践的にも力尽きているにもかかわらず、その家族に依拠して社会の子育て機能を維持しようと思えば、破綻することは目に見えている。
出典
宮本みち子、「10章 家族と暮らしの再構築」、宮本みち子・大江守之、「人口減少社会の構想」、放送大学教材(‘17)
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