画面の説明

このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2017年12月21日木曜日

(1093) 赤外線放射カメラでまちの熱環境をとらえる / 「ソーシャルシティ」(9) (放送大学)


      最新投稿情報
=====
(K0234) 催し物情報(17) <催し物紹介>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/12/k023417.html
=====

 

目標&ポイント

===== 引用はじめ
 第9章と第10章はまちの熱環境を取り上げる。まちの景観と同様、まちにはそのまち特有の熱環境が形成され、景観のように直接目には見えないが、日常生活に大きな影響を及ぼしている。
 本章では赤外線放射カメラによって、まちの表面温度の空間的・時間的な分布が可視化でき、まちの特徴(空間形態と使われている材料)とそこに形成されている熱環境の関係をとらえる。
 放送教材では、夏季の晴天日にまちに出て、商店街のプロムナードを歩きながら収録した熱画像を紹介する。
===== 引用おわり
 

【目次 / 第9章 赤外線放射カメラでまちの熱環境をとらえる】

1. まちの熱環境に着目する

2. まちづくりと表面温度

3. 熱環境の可視化

4. 熱画像でみるまちの熱環境

 

【各論】

1. まちの熱環境に着目する

(1) まちの景観と熱環境
 熱環境は、まちづくりやまちの快適性、まちの活性化と大きくかかわってくる

(2) 熱放射とまちの快適性

(イ) 生活空間の熱環境要素と人体の熱的快適性の関係
 人体の熱的快適性を規定するのは、人間側の2つの要素である産熱量と着衣量、そして、環境側の5つの要素である気温、湿度、気流、熱放射(日射と表面温度)である

(ロ) 熱放射の評価指標
 人体が受ける放射熱には、日射(直達日射、天空日射、及び周辺地物からの反射日射も含む)と、周辺地物の表面温度と表面性状(放射率)に見合った熱放射がある

(ハ) 熱代謝が人体の熱的快適性に及ぼす影響
 暑さ寒さの感覚は、気温、湿度、気流、そして熱放射によって決まるが、風がほとんどない場合には、気温と平均放射温度が同じぐらいの影響をもつ

(ニ) 平均放射温度(MRT)の算出方法
 人体を取り囲む全ての面の表面温度がわかれば、それぞれの面の形状態係数を乗ずることによって、平均放射温度の値を求めることができる

 
2. まちづくりと表面温度

 略


3. 熱環境の可視化

 略
 

4. 熱画像でみるまちの熱環境(添付図)

<口絵-2(上)>道路の両側に商業建築が立ち並ぶ商業地区の道路の歩道に立っている → 晴天日には、初夏でも気温は29℃を示し、日射を受けた舗装面の表面温度は45℃以上に上昇している

<口絵-2(中)>一面舗装された駅前広場で、歩行者や雨や日射から保護されるために設けられた、東西に延びる人工天蓋の下に立っている → 気温は29℃であるが、周囲からの熱放射で非常に不快な状態にある

<口絵-2(下)>大きな樹冠のケヤキ並木の下の歩道に立っている → 平均放射温度は、気温(30.3℃)とほぼ等しく、30.2℃であった。風が少しでもあれば涼しい

 

出典
梅干野 晁、「第9章 赤外線放射カメラでまちの熱環境をとらえる」、川原靖弘・斎藤参郎、「ソーシャルシティ」、放送大学教材(‘17)


0 件のコメント:

コメントを投稿