なんとも痛ましい事故である。高齢の男性が自殺しようとしていたとの報道もあった。やりきれない。
あえてここで取り上げるのは、この事故は防げる可能性があったのではないかと思うからである。もしもそうなら、これからに活かせるのではないか。既に起こったことを評論する目的ではない。
「遮断機が下り始めたときに踏切に入り、40秒以上も踏切内にとどまっていた高齢の男性」と報道されている。
可能性1 誰かがもっと早く対処していたら、状況が変わっただろう
可能性2 誰かが踏切の非常停止ボタンを早めに押していたら、状況が変わっただろう
「誰か」は、その場に居合わせた誰でもいい。
そして、その「誰か」には、それほどの危険はなかったと思う。
「誰か」にならなくても、誰も罰せられない。
咎められることもない。
でも、本当にそれでよかったのだろうか。
質問「踏み切りの所に付いている非常停止ボタンを押したら」
「No.4 ベストアンサー」:
スリップや脱輪時などに非常停止ボタンを押して、無事列車を止める事が出来れば損害金は発生しません。(いたずらで押した場合は法律で罰せられる場合があります)。あと押さずに列車を止めたり、ぶつかったりした場合は損害金(切符の払い戻し、車両・電路・レールなどの設備修繕費用)などの損害金が発生する場合があります。
===== 引用おわり
===== 「未必的殺意」 引用はじめ
確実に殺そうという意思はないが、死んでしまうならそれは仕方ないという意思。
===== 引用おわり
線路内にその人が入ったことには、もちろん周囲の人には何の責任もない。
しかし、放置しておくとその人が死んでしまうことが十分予想できる場面において、本当に何もしなくてよかったのだろうか。
私が将来そのような状況に立った時、
その「誰か」に私はなれるだろうか。行動を起こせるだろうか。
・ 今ここで自分を問い詰めておかないと、多分動けない
・ 今ここで自分を問い詰めておいても、動けるかどうかわからない
正直なところ。残念ながら。
<以下、事故に関する情報。ご参考>
===== 報道からの引用 はじめ
神奈川・川崎市の踏切で、男性2人が電車にはねられ死亡した事故で、2人のうち1人は銀行員の男性とわかった。警察は、この男性が踏切内にいた高齢の男性を助けようとしてはねられたとみて調べている。
===== 引用 おわり
===== 報道からの引用 はじめ
署によると、監視カメラの映像では、高齢の男性は駅前でタクシーを降りた後、踏切に歩いて近づき、手前でいったん十数秒ほど立ち止まった。
警報灯が光り始めてから踏切内に立ち入り、再び止まっていると遮断機が下りた。その後、児玉さんとみられる男性が遮断機を持ち上げて入っていく様子が写っていた。
===== 引用 おわり
===== 報道からの引用 はじめ
警察などによると、遮断機が下り始めたときに踏切に入り、40秒以上も踏切内にとどまっていた高齢の男性を、児玉さんが電車が来る2秒前に踏切に入り、外に出そうとしていたという。
===== 引用 おわり
※ 添付写真は、このサイトから
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