(839) 朝の詩(7)(8)
(A)
新しく始めるために
(B)
花筏
===== 引用(A) はじめ
朝の詩
新しく始めるために
東京都文京区
宮本 乙女 56
今朝は
ため込んだものを
処分しています
となりの建物の
シュレッダーまで
通っています
これで三回目
心がどんどん
軽くなっていきます
通りかかるたびに
見上げる桜の枝には
開いた花が
ふえています
(選者 新川和江)
===== 引用(A) おわり
産経新聞 (2017/3/30)
捨てればスッキリするのは分かっているが、
なかなか、捨てられない。
4月は、新しく始めることが多い。
それに見合う量は、捨てなければならないのだろう。
開いた花が、
行き詰った心を和ませてくれた。
===== 引用(B) はじめ
朝の詩
花筏(イカダ)
三重県松阪市
小山 肇美 58
花曇りという言葉が
この国にあるので
曇りの日も慕わしい
花冷えですねと
顔を見合わせて
あたたかな日を待ち
花吹雪という言葉で
散る姿さえ愛でる
ごらんなさい
花筏がゆるやかに
川を下っていきます
(選者 新川和江)
===== 引用(B) おわり
産経新聞
(2017/4/9)
日本人の感性は素晴らしい。
英訳するのは、とても難しいだろう。
この詩の言葉な並べ方も素晴らしい。
時間のながれを感じた。
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