【 藤原正彦 ・変わらなければならない 】日本は、変わらなければならない。(1)グローバリズムは合わない、(2)真似ばかりの教育、(3)洗脳された日本人、(4)米国の属国、(5)国家と国民を支えるもの、(4)米国に物言う、(7)物言うためには
米国のいいなりになり続けた日本は、変わらなければならない。米国に「ふざけるな」と言えなければならない。
(1)
グローバリズムは日本のお国柄にあわない
(2)
教育に至っては、欧米の真似ばかりだ
(3)
洗脳が今も生き続けている。日本は恥ずべき国という意識を植え付けられた
(4)
世界中から「米国の属国」と見られても恥じない日本
(5)
国家と国民を力強く支えるものは何か
(6)
米国に「ふざけるな」と言えなければならない
(7)
米国に守ってもらっているから物が言えないのならば
【展開】
(1)
グローバリズムは日本のお国柄にあわない
我が国の武士は「武士は食わねど高楊枝」と言われる通り金銭を低くみていた。金より義理や人情を重んずる我が国にとって、金銭至上主義や生き馬の目を抜くような競争社会は国柄にまったくあわないのに、米国に押し付けられれば何も言えなかった。
(2)
教育に至っては、欧米の真似ばかりだ
教育に至っては、欧米の真似ばかりだ。ゆとり教育がやっと終わったら、小学生に英語やパソコンだ。論理的思考の基礎は圧倒的に国語である。小学生が英語やパソコンにはしゃいでいては、日本から国際人もパソコンを作る人もいなくなる。
(3)
洗脳が今も生き続けている。日本は恥ずべき国という意識を植え付けられた
どうしてこんな国になってしまったか。戦後まもなく、占領軍は「WGIP」(War Guilt Information Program 私はこれを「罪意識扶植計画」と訳す)に基づき、日本の歴史や文化、伝統を否定し、先の戦争でいかに日本人が悪かったかを喧伝し、日本は恥ずべき国という意識を植え付けた。この洗脳が、なぜか今も生き続け、日本人は誇りを失っている。
(4)
世界中から「米国の属国」と見られても恥じない日本
だから「日米地位協定」などという屈辱的協定すら破棄できない。世界中から「米国の属国」とみられていても恥じない。菅義偉首相や大臣たちは揉み手して外国にワクチンを恵んでもらっているが、彼らはもちろん国民もこれを国家的屈辱と思わない。
(5)
国家と国民を力強く支えるものは何か
戦後は終わってないのだ。19世紀英国の作家スマイルズは「国家とか国民は、自分達が輝かしい民族に属するという感情により力強く支えられる」と言った。「米国の属国」でよいはずがない。
(6)
米国に「ふざけるな」と言えなければならない
日米は軍事上の同盟国で、いまや無二の盟友といってよい。覇権主義中国に対峙するため、ますます結束しなければならない。だからこそ米国に「ふざけるな」と言えなければならない。仲がいいということは直言できるということだ。
(7)
米国に守ってもらっているから物が言えないのならば
米国に守ってもらっているから物が言えないのならば、自主防衛の努力をすればよい。戦後76年、わが国は変わらなければならない。
<出典>
戦後76年、ワクチンを恵まれる屈辱 藤原正彦
産経新聞(2021/08/15)
https://www.sankei.com/article/20210813-OW2N4277VZJAHCRBOOPIXMQMY4/
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