【 アフガニスタン
・ 退避 】アフガニスタンに残っていた日本人1人を乗せた自衛隊の輸送機が、パキスタンに到着した。この自衛隊機が最終となり、国外退避任務にあたっていた自衛隊員や外務省職員も任務を終え、現地を離れた
アフガニスタンに残る日本人などの国外退避をめぐり、日本時間の26日夜、退避希望者数百人が20台以上のバスに分乗し首都カブールの空港に向けて出発したものの、空港付近で発生した大規模な爆発により、移動を断念していたことが分かりました。
退避を希望しているアフガニスタン人スタッフと連絡を取り合っているという女性は「タリバンが家を1軒1軒訪問し外国人と関係があるアフガニスタン人を探していて、もし見つかったら何をされるか分からない恐怖に脅かされていると聞いています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210827/k10013227601000.html
心配したとおり、アフガニスタンに残された日本人、日本のために働いてくれていた現地スタッフが、生命の危機にさらされている。
この人たちは、どうなってしまうのだろう。「空港付近で過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織の関与が指摘される大規模な爆発が起きたことで、移動を断念し引き返した」というのが理由だが、言い訳にはならない。予想できないような突発事故が起こるのは、十分予想できたはずだ。遅すぎる。
なお「筆者が27日、外務省に問い合わせたところ、27日現在でアフガニスタンに残っている日本人は国際機関に勤務している人などわずかに6人だった」という報道もある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e20d3571f6ce7f5ba02caff544939ff297abb1d9
これが正しいとしたら、「退避希望者数百人が20台以上バス」のほとんどが、アフガニスタン人となる。
政府関係者によりますと、アフガニスタンに残っていた日本人1人を乗せた自衛隊の輸送機が、アフガニスタンのカブールからパキスタンのイスラマバードに到着しました。
この日本人を乗せた自衛隊機が最終となり、国外退避任務にあたっていた自衛隊員や外務省職員も任務を終え、現地を離れました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8199816bd74bc09037dbbf1c4a167d726726141d
「C130輸送機の定員は約90人、座席以外に床を使えばその倍の人数を収容できるという」。もしも日本人以外を乗せていたら、そう報道されるだろうから、乗せていなかったのだろう。日本人は他国機で脱出し、日本機では外国人を助けない。ありえないことだろう。国際的な信用はなくなる。こんな日本を、今後、他国が助けてくれるとは思えない。
それなのに、問題をまるまる残したまま、自衛隊機は帰ってしまった。残された人は、絶望的な状況に置かれている。
おそらく、現在の法律に縛られて、法治国家として、これ以外の選択肢はないのだろう。手遅れだとは思うが、まっとうな法律にしておかねばならない。
8月23日の記者会見で加藤官房長官は、「現地における日本の活動に参加・協力していただいた、大使館、JICA事務所の職員の皆さん方、さらには家族ということもあるだろう。そして皆さんの安全確保を図るというのは、国としても対応すべき事柄だと認識をしている」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e20d3571f6ce7f5ba02caff544939ff297abb1d9
結果として、どうだったのか。対応が遅すぎる。
「日本人大使館職員12人は17日にすでに英軍機でドバイに脱出している。また関係筋によれば、JICAの日本人職員たちも全員アフガニスタン国外に退去した。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e20d3571f6ce7f5ba02caff544939ff297abb1d9
沈没しそうな船から、乗組員を置き去りにして、船長たちはさっさと脱出した。守るべき人を置き去りにしている。脱出すること自体は、問題ないと思う。なぜ、全員を17日に連れていけなかったのか。詳しいことは分からないが、どうも納得できない。
在アフガニスタン日本大使館の職員12人は英軍の輸送機に同乗して国外へ脱出済み。国際機関で働く日本人職員や大使館などで働いていた現地スタッフは取り残された。19日にあった自民党外交部会では彼らを残したことに批判の声が相次いだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b25f1d345c2a61469e4923e53d6b80a5ec53f1b6
外務省は17日、アフガニスタンの治安状況の急速な悪化を受け、15日をもって在アフガン日本大使館を一時閉館したと発表した。トルコのイスタンブールに臨時事務所を設置して当座の業務を継続し、同事務所で邦人保護などの業務に取り組むという。
https://jp.reuters.com/article/kato-presser-idJPKBN2FJ08D
見捨ててはいないのだろうが、現地にいないと、できないことも多いだろう。といっても、いまさら現地に戻ることもできない。外務省職員の生命も大切だ。
「アフガニスタンに日本人は必要」と言っている。
https://www.youtube.com/watch?v=JMEI3nhu8TY
楽観的に読めば日本人に危害が及ばない、大切にしてもらえそうだが、「アフガニスタンに協力すれば」という前提条件があるし、彼らは統制がとれていないようなので、何が起こってもおかしくない。急に人質にされてしまうかもしれない。
欧州、「退避作戦終了」相次ぎ表明
韓国、390人の退避完了
産経新聞(2021/08/28)
200人以上のドイツ人、数百人のオランダ人が取り残されているらしい。日本だけがうまくいっていない訳ではない。イギリスは「最後の一瞬まで退避活動を続ける」そうだが、退避活動を続けている人たちの生命が脅かされる。
批判するのは簡単だが、思う通りできないのも現実だ。