===== 引用 はじめ
… 私にも嫌いなタイプの老人がある。
まず、横柄な老人。態度が大きく、偉くもないのに偉そうにしている老人だ。 …
次には汚い老人。身なり、しくざ、しゃべりかたなどが汚い老人は嫌いだ。…
嫌いなタイプの三つ目は、人生論を説く説教くさい老人。 …
まだあるのだが、もうやめよう。なんだか自虐的な気分になってきた。 …
===== 引用 おわり
坪内稔典、「嫌いな老人」、モーロク日和、産経新聞(2017/03/01)
新聞記事のタイトルは「嫌いな老人」だが、「嫌いな老人にならないためには、…」などと考えると、「嫌いな老人」に引きずられてしまう。だから、私は「好きな老人」というタイトルにした。
私は、どうも、この引用された文は嫌いだ。
三つのタイプは、若者にもいるし、そのような若者も嫌われる。「私には嫌いなタイプの『人』がある」と書けば大いに納得だが、なぜ『人』をわざわざ『老人』置き換えるのか。エージズムを自ら招くだけではないか。
エージズムとは、「年齢による差別。特に、高齢者に対する差別」(大辞林 第三版)のことである。
続く
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