「心の健康とは」
===== 引用 はじめ
高良武久:「健康な生活をすれば、心も健康になる」
①
建設的な作業をつづけることができる
②
物事をあるがままに見、あるがままに判断することができる
③
他人に対して愛情をもつことができ、
人の幸福を喜び、不幸を悲しむことができる
④
自制心、反省心をもっている
⑤
自分の行動に責任をもつ
⑥
精神的弾力性があって融通がきく
⑦
ユーモアを解し、人生を楽しむゆとりがある
「森田療法のすすめ - ノイローゼ克服法」(白揚社)より
=====
素晴らしいと思う。
素晴らしいと思う理由は、次のとおりである。
(1)
妥当である(と私は主観的に思う)
(2)
否定として定義されていない
(3)
チェックリストとして活用可能である
(4)
指針として活用できる
(5)
負から零へも、零から正へも、使える
(1)
妥当である(と私は主観的に思う)
「心の健康」を示す、良い指標であると思う。
統計法により客観的に妥当性を示したのではない
主観的に、妥当・適切だと思う。
(2)
否定として定義されていない
「心が健康でない(うつ病、神経症、統合失調症など)」ではないのが「心の健康だ」といった言い方はしていない。そのため。(3)以降が言える。
定義の仕方は、WHOの考え方と似ている。
===== (日本WHO協会)引用 はじめ
WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。
Health is a state of complete physical,
mental and social well-being and not merely the absence of disease or
infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)
===== 引用 おわり
(3)
チェックリストとして活用可能である
現在、「心の健康」が良い状態か悪い状態かの目安を得られる。あるいは、良くなりつつあるか悪くなりつつあるかの目安を得られる。あるいは、なんらかの行動や処置によって「心の健康」が改善されたか又は改悪されたかの目安を得られる。
(4)
指針として活用できる
書き換えると、「心の健康」を推進するための指針として活用できる。
=====
①
建設的な作業をつづけよう
②
物事をあるがままに見、あるがままに判断しよう
③
他人に対して愛情をもち、
人の幸福を喜び、不幸を悲しもう
④
自制心、反省心をもとう(自制しよう、反省しよう)
⑤
自分の行動に責任をとう
⑥
精神的弾力性をもち融通がきかせよう(融通を聞かせ、精神的弾力性を保とう)
⑦
ユーモアを解し、人生を楽しむゆとりをもとう(ゆとりをもって人生を楽しもう)
=====
(5)
負から零へも、零から正へも、使える
「心の健康」が低下した状態から普通に戻すのにも利用できるし、普通の状態から「心の健康」を更に増すためにも利用できる
(参考)
・ 「心の健康」7項目は、次の資料で知った
森昭三、「学校教育への森田理論の導入・活用」、
「メンタルヘルスニュース No.30」(2012年9月)P.4
編集・発行: メンタルヘルス岡本記念財団
・ 上記資料は、次の研修会で知った
「西洋の心理療法と森田療法」(2017/02/26)
主催: 関西国際大学心理臨床研究所、メンタルヘルス岡本記念財団
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