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2016年10月25日火曜日

(671)  「とりかへばや物語」「一寸法師」


20161019日(水)放映済み BS朝日「あらすじ名作劇場」


            あらすじは、後述

 
「とりかへばや物語」もまた、起承転結の構造になっている。

 
起: 内気で女性的な性格の男児は「姫君」として、快活で男性的な性格の女児は「若君」として育てられることとなった

承: 男装の女児である「若君」は男性として宮廷に出仕し、女装の男児である「姫君」も女性として後宮に出仕する。各々、順調に社会生活を送り始める

転: そのまま男女(女女)交際を始めたが、ほころびが出始め、2人とも次第に自らの天性に苦悩し始める

結: そこで、周囲に悟られぬよう互いの立場を入れ替える。本来の性に戻った2人は、それぞれ自らの未来を切り開いた


思い切った場面設定で話が展開していくが、それでも性をしっかり描いている。オカルト的なものはなく、筋運びには説得力がある。
世間的に非難されそうなストーリーだが、今まで語り継がれてきたのは、その中に真実が含まれているからであろう。完成度が高いと思う。

 
 もともと「古とりかへばや物語」があったが、それが改作されて「新とりかへばや物語」になり今に残っている。古いものは、今は残っていない。現代版の一寸法師は、御伽草子版の一寸法師とは、ずいぶん変わっている。今残っている浦島太郎は、原型となった丹後国風土記の浦島子と随分違う。

似た話が結構作られて、その中の「名作」でけが、現在まで残っていねのだろう。

 

次回「あらすじ名作劇場」は、

10月26日(水)22:00 23:00 BS朝日
「わらしべ長者」「鼻(芥川龍之介)」「猿蟹合戦」


 

<あらすじ>

 
「とりかへばや物語」

===== あらすじ はじめ

関白左大臣には2人の子供がいた。1人は内気で女性的な性格の男児、もう1人は快活で男性的な性格の女児。父は2人を「取り替えたいなあ」と嘆いており、この天性の性格のため、男児は「姫君」として、女児は「若君」として育てられることとなった。

男装の女児である「若君」は男性として宮廷に出仕するや、あふれる才気を発揮し、若くして出世街道を突き進む。また、女装の男児である「姫君」も女性として後宮に出仕を始める。

その後「若君」は右大臣の娘と結婚するが、事情を知らない妻は「若君」の親友宰相中将と通じ、夫婦の仲は破綻する。一方「姫君」は主君女東宮に恋慕し密かに関係を結んで、それぞれ次第に自らの天性に苦悩し始める。そして、とうとう「若君」が宰相中将に素性を見破られてしまうことで、事態は大きく変化していく。

 宰相中将の子を妊娠し進退窮まった「若君」は、宰相中将に匿われて女の姿に戻り密かに出産する。一方「姫君」も元の男性の姿に戻り、行方知れずとなっていた「若君」を探し当てて宰相中将の下からの逃亡を手助けする。その後2人は、周囲に悟られぬよう互いの立場を入れ替える。

 本来の性に戻った2人は、それぞれ自らの未来を切り開き、関白・中宮という人臣の最高位に至った。

===== あらすじ おわり
Wikipedia 『とりかへばや物語』

 

「一寸法師」

===== あらすじ はじめ

子供のない老夫婦が子供を恵んでくださるよう住吉の神に祈ると、老婆に子供ができた。しかし、産まれた子供は身長が一寸(現代のメートル法で3cm)しかなく、何年たっても大きくなることはなかった。子供は一寸法師と名づけられた。

ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、御椀を船に、箸を櫂にし、針を刀の代わりに、麦藁を鞘の代わりに持って旅に出た[1]。京で大きな立派な家を見つけ、そこで働かせてもらうことにした。その家の娘と宮参りの旅をしている時、鬼が娘をさらいに来た。一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ。一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、一寸法師を吐き出すと山へ逃げてしまった。

一寸法師は、鬼が落としていった打出の小槌を振って自分の体を大きくし、身長は六尺(メートル法で182cm)になり、娘と結婚した。ご飯と、金銀財宝も打ち出して、末代まで栄えたという。

===== あらすじ おわり
Wikipedia 『一寸法師』

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