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2016年10月7日金曜日

(654) 光り輝いているのです / 朝の詩(2)


===== 引用 はじめ

朝の詩(ウタ)

「真理」

岡山県倉敷市
   白神 功 61

悲しんでいる時
本当はあなたは
光っているのです

苦しんでいる時も
本当はあなたは
光っているのです

苦しみや悲しみを
経験すると
人の心は輝くのです

悲しみにじっと耐え
苦しみにじっと耐え
石のように蹲(ウズクマ)る時

あなたの心は
光り輝いているのです

(選者 新川和江)

===== 引用 おわり
産経新聞 (2016/10/3)

 

読み終わって、一瞬、詰まった。

 
「そうだ」という声と「ちがう」という声が
聞こえてきたからである。

 
(1)   「そうだ、光り輝いている」

(2)   「いや、その時は、真っ暗だ」

(3)   「でも、光り輝いている」

 

そうあって欲しいとの願いもこめて、
「そうだ、光り輝いている」(1)


現実の悲しみ、苦しみを思い浮かべで
  「いや、その時は、真っ暗だ」(2)


外から、悲しんだり苦しんだりしている人を見ている時
悲しんだり苦しんだりしている自分を、自分で外から見ている時
その光景は、真っ暗だ。

しかし、内で起こっていることは、
激しく心が動いているだけのことである。

あらぶれ、のしかかってくる心の動きを
逃げないで、真正面から受け止め、
じっと蹲って甘受する

じっと耐えているうちに、
頂点に上り詰めたものが、
ゆっくりと納まってくる


何とかしなければならない。
何とかしよう。
なんとかなるさ。

深刻が真剣に反転し、
解決を求めて、動き出す。

そこに光と輝きを見出す。

 
思い返すと、激しい心の動きの裏に、
それでも、輝きを失わなかった光を見る。

 
「でも、光り輝いている」(3)

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