『ロウソクの科学』が売れている。
===== 引用 はじめ
東工大栄誉教授の大隅良典さん(71)のノーベル医学生理学賞の受賞決定から一夜明けた4日、大隅さんが学者を目指す契機となった英国の科学者マイケル・ファラデーの著書「ロウソクの科学」(角川文庫)が4日、アマゾンの「本/科学読み物」カテゴリーでベストセラー1位になるなど注目を集めている。
1860年に子供たちに行った講演を記録した書物で、1本のロウソクを題材に科学の面白さを伝えるもの。大隅さんは小学生の頃に兄に贈られ、すぐに夢中になったと以前から公言している。
===== 引用 おわり
注文していたのが届いた。読み始めた。
===== 引用(「解説」より) はじめ
本書の内容は、1861年末のクリスマス休暇に、ロンドンの王立研究所で催された連続6回の講演の記録である。講演者は同研究所のマイケル=ファラデー、…
…
クリスマス講演はマイケル=ファラデーによってはじめられたものであり、その話術と名声とによって評判をよび、美しい衣装をまとった王侯貴族から一般市民の子弟まで、ロンドン中のあらゆる階層をひきよせた。
…
本書の価値は講演者の話術もさることながら、自然との深い交わりのゆえにたった一本のロウソクをめぐりながらも不滅の存在価値をもつものとなっている。科学の成果が人間の精神をおきざりにしつつある今日、本書の価値はますます高まってきた。
===== 引用 おわり
科学的な知識のない人たちが対象であり、子どもも含む。1回あたり、文庫本で30ページあり、結構長い。1ページ600字として、約18,000字。400字1.5分として、1時間程度か。実物を見せたり、実験的なものも見せたりもしているので、トータルとしては、1.5~2時間程度だろうか。
飽きさせないのは、相当難しいと思うのだが、大勢が聞きに来た。よほど魅力的な話だったのだろう。
6回の内容を、以下に示す。
===== 引用 はじめ
ロウソクを題材に、燃焼時に起こる様々な物理・化学現象を多面的に解説している。
1.ロウソク: 炎 - その源 - 構造 - 流動性 - 明るさ
2.炎の明るさ: 燃焼のための空気の必要性 - 水の生成
3.生成物: 燃焼からの水 - 水の性質 - 化合物 - 水素
4.ロウソクの中の水素: 燃えて水へ - 水の他の部分 - 酸素
5.空気の中の酸素: 大気の性質 - その特徴 - ロウソクからの他の生成物 - 炭酸 - その性質
6.炭素または炭 - 石炭ガス - 呼吸と燃えるロウソクの類似点 - 結論
原著では、上記6講演に加えて、「白金についての講演」が加えられている。
===== 引用 おわり
Wikipedia 『ロウソクの科学』
本:
ファラデー 三石巌=訳 ロウソクの科学、角川文庫
0 件のコメント:
コメントを投稿