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2019年3月24日日曜日

(1549)  楽できるIT、向上できるIT / 大阪メトロ サイト誤訳(3)

 
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http://kagayakiken.blogspot.com/2019/03/k0690-blog.html
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 (1546)で「人を良くするIT、悪くするIT」について、主体性をもってITを使うことが大切だと書きました。今回は、別の観点で述べます。
 


 ずっと昔! 私が働いていた時、Lotus 1-2-3 という画期的なソフトが登場した。

===== 引用はじめ
 Lotus 1-2-3(ロータス ワン・ツー・スリー)は、… パソコン用表計算ソフトである。…名称の「1-2-3」は、1.表計算機能、2.グラフ機能、3.データベース機能 の3つの機能を併せ持つことに由来する。…
 日本市場においても一時期はワープロソフトにおけるジャストシステムの一太郎と同様に、PC-9800シリーズを中心とするMS-DOSパソコン向け表計算ソフトのシェアトップを占めた。しかし、… 早期にWindowsに対応したMicrosoft Excelの攻勢の前に劣勢に立たされ、シェアを失った。
===== 引用おわり
Wikipedia Lotus 1-2-3
 

 Excelのないところに急にExcelが使えるようになったようなもので、私も感動した。同僚は、「これで仕事が楽になる」と喜んでいたが、実際はその後、激務に晒された。Lotus 1-2-3 の威力を知った上司が、「こういう計算をしろ」「こういう表を作れ」「こういうグラフを描け」と次々に要求し始めたからである。
 
 Lotus 1-2-3 により仕事は楽になるどころか、急に忙しくなった。その一方、仕事の質は、格段に向上した。これがITの本質である。省力化に目が向くと、間違える。
 

 このITの本質を見誤ったのが、今回の「大阪メトロ サイト誤訳」である。自動翻訳により翻訳の質を上げようとせず、ひたすら楽に(短時間に)仕上げ、翻訳のチェックを全くしなかった。起こるべくして起こった事件だと思う。


<添付図>
業界に痕跡を残して消えたメーカー VisiCalcに勝ちExcelに負けたLotus ...
https://ascii.jp/elem/000/001/473/1473571/

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