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(K0682) 個人Blog 3月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/03/k0682-blog.html
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1.
どのような本か
1.1. 何を描いたか1.2. あらすじ
2.
評価
2.1. 連載時の反応は芳しくなかった2.2. 評価する声も
3.
『土』の魅力
4.
読み継がれるべき作品
【展開】
1.
どのような本か
1.1. 何を描いたか
関東平野東部を流れる鬼怒川べりの農村を舞台に、小作人・勘次一家の貧しい生活と取り巻く自然、人、風俗などを描いた。
1.2. あらすじ
茨城県岡田村(現・常総市)国生(こっしょう)あたりの農村に暮らす勘次と妻、お品、娘のおつぎ、幼い与吉の一家。折り合いの悪い義父・卯平は奉公に出ている。勘次も畑だけでは暮らせず、土木工事に出て、お品も行商などで糊口(ここう)をしのぐ日々。だが、身ごもった子供を自分でおろした処置が悪く、お品が急死する。お品の代わりにおつぎを厳しく仕込む勘次。貧しさゆえの盗みや嫉妬、欲など屈折した感情にまみれながらおつぎ、与吉は成長、暮らしも安定するが、勘次と卯平の葛藤は続き、また悲劇が…。
2.
評価
2.1. 連載時の反応は芳しくなかった
(1) 編集担当の森田草平は「極めて読者受けが悪い」と回想(平輪光三著『長塚節 生活と作品』)。(2) 無名の節を起用した文芸欄主任の夏目漱石も、単行本序文で「面白いから読めとは云(い)い悪(にく)い」「読みづらい」「泥の中を引き摺(ず)られるような気がする」とも。
2.2. 評価する声も
(1) それでも、当時の東京朝日主筆、池辺三山は森田に「あれは聢(しっか)りしたものだ、(不評に)構はず続けろ」、(2) 漱石も「今の文壇で長塚君を除いたら(中略)誰にも書けそうにない」と評価し、『土』は世に出た。
3.
『土』の魅力
、「明治も40年たったころの農家の生活を赤裸々に描いたこと。それも空想でなくモデルがいる話、まさにノンフィクションなんです。節には貧農の世界を世に知らしめたいとの思いがあったのでは」
4.
読み継がれるべき作品
「余はとくに歓楽に憧憬(どうけい)する若い男や若い女が、読み苦しいのを我慢して、この『土』を読む勇気を鼓舞する事を希望する」(漱石の序文から)
【プロフィル】長塚節(ながつか・たかし)
明治12(1879)年、茨城県国生村(当時)の豪農の家に生まれる。水戸中学(現・水戸一高)を病気のため中退後短歌をはじめ、33年、正岡子規に入門。子規死後の36年、伊藤左千夫らと歌誌「馬酔木(あしび)」創刊。写生文も手掛け『佐渡が島』、小説『芋掘り』などで注目される。43年に東京朝日新聞で『土』を連載、45年に単行本として出版。連載後に患った結核が悪化し、大正4(1915)年に死去。
<引用>
長塚節『土』 貧農の世界、徹底した描写【明治の50冊】47 産経新聞(2019/02/25)
(47)長塚節『土』 貧農の世界、徹底した描写
https://www.sankei.com/life/news/190225/lif1902250014-n1.html
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