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(K0679) 注文を間違える料理店 <脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/03/k0679.html
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===== 引用はじめ
<あらすじ>
留学から帰った健三は大学教師になり、忙しい毎日を送っている。だがその妻お住は、夫を世間渡りの下手な偏屈者と見ている。
そんな折、かつて健三夫婦と縁を切ったはずの養父島田が現れ金を無心する。さらに腹違いの姉や妻の父までが現れ、金銭等を要求する。健三はなんとか工面して区切りをつけるが、最後に「世の中に片付くなんてものは殆どない」と吐き出す。===== 引用おわり
Wikipedia 『道草』
===== 引用はじめ (抜粋)
<登場人物>
健三・・・・36歳のインテリ男性。留学経験あり。仕事は教授、講演、研究、著述。娘が二人いて作中で一人生まれます。皆まだ幼い。
御住(おすみ)・・・・健三の妻。三十前。子供に母親らしい愛情をいだくごく普通の女性。官僚の娘。小学校しか出ていないそうだが当時はこれがあたりまえだったのかもしれない。自分の価値観以外には認めない健三には「頭が悪い」と軽蔑されている。たまに精神がおかしくなりうわ言をもらすような持病を持っている。それをこの小説の中では「ヒステリー」と言っている。
御住(おすみ)の父親・・・・もと官僚で貴族院議員になる可能性もあった。かつては質素な暮らしをしている健三が感嘆するような豊かな暮らしをしていた。今はすっかり零落して、冬の寒い日にコートを着ることもできない。誰にも借金を頼めなくなり、健三に保証人になってくれと訪ねてくる。
島田・・・・健三の養父。3歳から7歳まで健三を引き取り、それなりに可愛がって育てていた。健三が7歳の時に、未亡人のお藤と不倫関係になり、妻と離婚。それが原因で健三は実家に帰った。健三20歳の時に養子縁組も解消。以来16年間健三と会っていないが、健三が36歳になった今になって健三の前に現れ、それは金を無心するためであった。
御常(おつね)・・・・健三の養母。他の女性に夫を取られそうな、不安な中、幼い健三に愛情を押し付け、健三に嫌悪感を残した。島田と離婚し、健三が実家に戻ってからは再婚した。健三とは7歳の時以来、会っていなかった。健三が、36歳になって二十数年ぶりに健三を訪ねてくる。健三が5円お常に渡すと帰ってしまう。島田に比べると対した金額は要求しないが、やっぱり金目当ての女。
御縫(おぬい)・・・・島田の後妻、御藤(おふじ)の連れ子。健三は島田に連れられて、お縫いと遊びにいったこともあった。軍人に嫁いだ。美人だった。健三より一つ年上で作中で脊髄病で亡くなった。
御夏(おなつ)・・・・健三の異母姉。よくしゃべる女性。じっとしていられず、常に家の中を動き回っている。字が書けない。裁縫もできない。持病の喘息があり、時折命も危ないのではないか、と周囲を心配させる。
比田・・・・お夏の夫。病気の妻をほっておいて遊び歩き、愛人を囲ったりする冷淡な男。夫婦には養子がいるが、教育をつけていないので、よい仕事につけず、給料が低い。それを夫婦は不満に思っている。役人だったが退職して、退職金で金貸しをはじめる。
健三の兄・・・・役人。激務で体を悪くしている。娘の病気のため金を使い尽くしたが娘は死んでしまった。葬式に行くのに礼服がなくて、健三のを借りにくるような暮らしをしている。健三によれば昔贅沢をした報いらしい。
===== 引用おわりhttps://umiumiseasea.com/dokusyo/michikusa/
第3回 11日放送/ 13日再放送
タイトル:『道草』とお腹の具合
【テキストの項目】
(1) 『道草』はB級なのか?
(2) 「くりかえし」が表す心象風景(3) 『道草』の背景
(4) 『道草』と漱石の実人生
(5) 鏡子夫人をあなどるな!
(6) 漱石の「あたま」と「お腹」の関係
(7) 日常生活が「気持ち悪い」
(8) 胃病は「過去」という病
(9) 近代個人主義と「お腹の具合」
(10)「片付かなさ」とは何か
<出典>
阿部公彦(2019/3)、夏目漱石スペシャル、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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