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(K0334) 孤立しそうな遺族を夢が支える「孤立“夢”援」 <親しい人の死>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/03/k0334.html
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4月の「100分de名著」、『法華経』。 Eテレ。
放映は、 月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、 水曜日 午前 05:30~05:55
及び 午後 00:00~00:25
今回は、
第1回 2日放送/ 4日再放送 タイトル: 全てのいのちは平等であるの前半
【項目】
(1) インド仏教史の概要 (P.10 - )
(2) 釈迦滅後の仏教の変容 (P.13 - )(3) 大乗仏教の対応と『法華経』の成立 (P.20 - )
(4) 『法華経』の構成(P.22 - )
【各論】
(1) インド仏教史の概要 (P.10 - )
①
釈尊在世(前463 - 383)の頃、および直弟子たちがまだ生きている頃
②
アショーカ王(前268 – 232在位)の時代。パーリ語で原始仏教が保存された③ 紀元前三世紀(釈尊滅後百年ほどが経った頃)に仏教教団は保守的な上座部と進歩的な大衆部に分裂した。上座部からさらに分派した説一切有部が最も有力になり、後に「小乗仏教」と批判された
④ 紀元前三世紀末頃までに、仏教は説一切有部を最有力とする部派仏教の時代に入った
⑤ 紀元前二世紀頃、小乗仏教が「菩薩」という概念を発明した。「仏になることは確定したが、まだ仏になっていない釈迦」を「菩提薩埵」、略して「菩薩」と呼ぶことにした。菩薩=菩提薩埵(Bodhi-sattva)は、悟り(Bodhi)と人(sattva)をつなげたものであり、「悟りが確定した人」を意味する
⑥ 紀元前後頃、菩薩=菩提薩埵の意味を「悟りが確定した人」から「悟りを求める人」と読み替える動きが起こった。その結果、悟りを求める人はだれでも菩薩であると考える大乗仏教が起こった
⑦ 興ったとはいえ勢力が小さい大乗仏教側から、小乗仏教を批判する『般若経』、部派仏教を糾弾する『維摩経』が成立した
⑧ 紀元一~三世紀頃、小乗と大乗の対立を止揚(アウフヘーベン)する、対立を対立のままで終わらせず、両者を融合させてすべてを救うことを主張するお経が成立した。それがt『法華経』である
(2) 釈迦滅後の仏教の変容 (P.13 - )
仏教は釈尊滅後五百年の間に大きく変容した
①
修行の困難さの強調と釈尊の神格化
②
釈尊の位置づけの変化(人間としてのブッダ→人間でないブッダ)③ 悟りを得られる人の範囲(ブッダを一人に狭めた)
④ 仏弟子の範囲(仏弟子を男性出家者に限定するようになった)
⑤ 釈尊の“遺言”(「自己」と「法の尊重」→ストゥーバ(卒塔婆)信仰)
説一切有部は「自分自身だけの解脱」を目指し、民衆のことなど考えてはいなかった
(3) 大乗仏教の対応と『法華経』の成立 (P.20 - )
大乗仏教には小乗仏教に対する差別意識があり、「声聞」と「独覚」の二つ(二乗)は仏になれないとした(二乗不作仏)。
小乗には小乗の、大乗には大乗の差別意識があった。両者の差別意識と対立を克服し、普遍的平等思想を打ち出すという課題を受けて成立したのが『法華経』である。
(4) 『法華経』の構成(P.22 - )
これについては、前回述べた。
出典
植木雅俊(2018/4)、『法華経』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)添付図は、この本からの転載
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