画面の説明

このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2018年3月13日火曜日

(1176) 人口減少社会の社会保障 / 「人口減少社会の構想」(14) (放送大学)

 
      最新投稿情報
=====
(K0317)  個人Blog 3月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/03/k0317-blog.html
=====

 

目標&ポイント

===== 引用はじめ
 人口減少社会において重要な意味をもつ社会保障について考えを深める。国際比較の中で日本の社会保障の特徴を確認した上で、今後の社会保障の方向性、世代間配分ないし世代間公平、財源やコミュニティとの関わりについて吟味する。
===== 引用おわり
 

<構成> 第14章 人口減少社会の社会保障

1. 社会保障の現状と改革の方向性
2. 世代間配分をめぐる課題
3. 社会保障の財源とコミュニティ
 
 

 社会的セーフティ・ネットは、添付図のように3層からなり、A→B→Cという流れで形成されてきた。

A.生活保護(公的扶助)のセーフティ・ネット
B.社会保険のセーフティ・ネット
C.雇用というセーフティ・ネット
 

 ここでは、さらに先の「今後求められる新たなセーフティ・ネット」について考察する。
三つのポイントがある。

a.  人生前半の社会保障
b.  ストックの再分配
c.  コミュニティ経済

 このうち、a.b.は「システムのもっとも根幹に遡った社会化」として位置づけられる。ここでは、「コミュニティ経済」に限定して述べる。
 

 市場経済の拡大・成長が従来のようにはみられなくなる人口減少時代においては、コミュニティの再構築が社会保障との関連でも本質的な意味を持つことになるが、いい換えればそれは、地域などでのコミュニティあるいは相互扶助自体が、一次的なセーフティ・ネットとして重要ということである。
 

===== 引用はじめ
 一例としては、医療や健康の領域に関する長野県の例が挙げられる。
 長野県は2010年の国勢調査で男女ともに平均寿命全国1位だったが(…)、一方で県民1人当たりの後期高齢者医療費は低いほうから4番目である。こうしたことの背景として挙げられているのは(長野県による分析)、

   高齢者の就業率が高く(全国1位)、生きがいをもって生活しやすい
   野菜摂取量が多い(全国1位)
   健康ボランティアによる健康づくりの取り組みや、専門職による保健予防活動

といった点であり、これらはコミュニティという点と関連しているといえるだろう。
===== 引用おわり

  インターネットで調べてみたら、ちょうどピッタリの動画があった。
http://www.news24.jp/articles/2017/07/20/07367479.html
 
 

出典
広井良典、「第14章 人口減少社会の社会保障」、宮本みち子・大江守之、「人口減少社会の構想」、放送大学教材(‘17)


0 件のコメント:

コメントを投稿