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2018年3月27日火曜日

(1188)  変容する家族と今後の課題 / 「家族と高齢社会の法」(15/最終回) (放送大学

 
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目標&ポイント

===== 引用はじめ
 本章では、

   「家族」をめぐる法律や課題を中心とした2章から6章までの部分、
    高齢社会の法理念をまとめた7章、
   「高齢社会」という切り口で様々な課題について検討した8章から14章まで

の各章を踏まえ、変容する家族の将来と今後の課題について、
各省の担当者がまとめることにする。
===== 引用おわり
 


【構成】 第15章 変容する家族と今後の課題

1. 家族の変容と将来
2. 離婚・子ども
3. 高齢社会と成年後見制度
4. 人生90年時代の家族と社会保障
5. 住まい・介護・医療のある高齢期の暮らしと法
 
 

【各論】

1. 家族の変容と将来
 法律や制度は作られた時代の現実を前提としているため、変化し続ける家族のあり方との間にたえず齟齬が生じる。 … 家族の形が多様化していく中で、法律や制度も現実に即した選択肢を柔軟に取り入れていくことが求められている。
 

2. 離婚・子ども

(1)  離婚
 高齢者の離婚の場合には、特に、双方が離婚後もなんらかの安定した生活が送れるように互いに配慮して離婚することが重要である。

(2)  離婚と子ども
 無援社会が始まっているともいわれている。 … 離婚を機に子との縁が途絶えてしまったという人も少なくない。親子をつなぐ作業にもっと社会の支援が必要である。

 

3. 高齢社会と成年後見制度

(1)  高齢化と同時に少子化も進行しており、 … 家族観も多様化して「家族のあるべき姿」と言った画一的な固定概念を求めることも困難になって、家族の姿が変容している

(2)  増え続けるおびただしい数の高齢者を、政策を検討するうえで総体(マス)としてとらえる必要はあるが、その場合でもそれは、各自が個人として尊重され、個人としての幸福実現に資することが究極の目的であることを忘れてはならない

(3)  判断力が十分な本人を代理する場合でも本人の意向を反映するのは難しいのに、判断力がない本人の意思を尊重して成年後見人が代理行為を行うことは、言うは易く、行うは難い。
 

4. 人生90年時代の家族と社会保障

(1)  高齢社会の現状と課題
 持続可能な社会保障制度とするためには、高齢者、家族、国、地方自治体その他の主体が、それぞれに適した役割を担う必要がある。

(2)  高齢者、家族、社会保障などの役割分担
 各主体の役割分担をめぐっては次の点が具体的に課題となっている。第一の課題は、自立可能な高齢者の支援である。第二の課題は、誰が、自立困難な高齢者の支援について、どのような役割を担うのかである。第三の課題は、誰が、高齢者を支援する社会保障制度を支えるのかである。

(3)  高齢者像の再考と公的年金制度改革
 第3の課題の1つの解決策として、公的年金の支給開始年齢を引き上げていくべきではないか。そのためには、何歳以上を高齢者ととらえるかという、高齢者像の再考も進める必要があろう。

 人生90年時代には、90歳まで生きることを前提にした人生設計を可能とする、若・中年世代からの意識改革も必要となろう。さらに、法制度は多様な人生設計が可能となるよう改革すべきである。
 

5. 住まい・介護・医療のある高齢期の暮らしと法

 2014年に「地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律」(医療介護総合確保推進法)が制定され、高齢者の尊厳の保持と自立した日常生活の支援を充実させ、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けることを目指した地域包括ケアシステムの構築が進められている。


このサイトから、図を転載

 

 

出典

川島志保・榊原富士子・布施憲子・関ふ佐子・原田啓一郎、「第15章 変容する家族と今後の課題」、川島志保・関ふ佐子、「家族と高齢社会の法」、放送大学教材(‘17)


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