~ 『100分で名著』 11月28日(月) 22:25 – 22:50 Eテレ 放映 ~
(1)
「四説法」 P.87 -
『菩提薩埵四摂法 (ボダイサツタシシヨウボウ) 』の巻
ここで道元は、出家者も在家者も含め、歩み続ける者(=菩薩)が実践すべき四つの徳目を挙げている。それが四摂法で、布施、愛語、利行、同時の四つである
(2)
「八大人覚」 P.92 -
「八・大人・覚」と区切る。「大人(ダイジン)として覚知すべきこと八つ」である。大人とは、真に人間としてふさわしい人物、別の言葉で言えば菩薩と呼ばれる人。
大部分が『仏垂般涅槃略説教誡経 (ブツシハツネハンリヤクセツキヨウカイキヨウ)』、
一般には、『仏遺教経 (ブツユイキヨウギヨウ)』からの引用である。
(1)
「四説法」
①
布施 (フセ)
貪らないこと、欲を出さないこと
②
愛語 (アイゴ)
人に接したとき、まず慈愛の心を起こし、
いたわりの言葉をかけること
③
利行 (リギヨウ)
すべての衆生に利益を与える行いをすること
④
同事 (ドウジ)
相手と自分とを同じ人間だと思うこと
(2)
「八大人覚」
①
少欲
物足りないものを、物足りないままにしておくこと
②
知足
与えられたものを、全部が全部自分のものとしないで、
一部を他人のために回すこと
③
楽寂静 (ギヨウジヤクジヨウ)
静寂を楽しむ。喧噪の場所を離れること
④
勤精進 (ゴンシヨウジン)
精進に勤める。
おのれ一人の利益のためにがんばらないこと
⑤
不妄念 (フモウネン)
常に仏法を思っていること
⑥
修禅定 (シユゼンジヨウ)
心静かに真理を観察すること
⑦
修智慧 (シユチエ)
智慧を修得すること
⑧
不戯論 (フケロン)
物事を複雑にせず、あるがまま、
単純にそのまま受け取ること
12月の 「100分de名著」は、
レビィス=ストロース「野生の思考」
引用:
ひろさちや(2016/11)、道元『正法眼蔵』、100分de名著、NHKテキスト
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