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2016年11月27日日曜日

(705) 「四説法」「八大人覚」 / 道元『正法眼蔵』(4-2)


~ 『100分で名著』 1128() 22:25 22:50 Eテレ 放映 ~

 
(1)   「四説法」  P.87 -

『菩提薩埵四摂法 (ボダイサツタシシヨウボウ) 』の巻

ここで道元は、出家者も在家者も含め、歩み続ける者(=菩薩)が実践すべき四つの徳目を挙げている。それが四摂法で、布施、愛語、利行、同時の四つである

 
(2)   「八大人覚」  P.92 -

「八・大人・覚」と区切る。「大人(ダイジン)として覚知すべきこと八つ」である。大人とは、真に人間としてふさわしい人物、別の言葉で言えば菩薩と呼ばれる人。

 
大部分が『仏垂般涅槃略説教誡経 (ブツシハツネハンリヤクセツキヨウカイキヨウ)』、
一般には、『仏遺教経 (ブツユイキヨウギヨウ)』からの引用である。

 
 
<説明>
 
(1)   「四説法」

    布施 (フセ)

    貪らないこと、欲を出さないこと

    愛語 (アイゴ)

    人に接したとき、まず慈愛の心を起こし、
    いたわりの言葉をかけること

    利行 (リギヨウ)

    すべての衆生に利益を与える行いをすること

    同事 (ドウジ)

    相手と自分とを同じ人間だと思うこと

 
(2)   「八大人覚」

    少欲

    物足りないものを、物足りないままにしておくこと

    知足

    与えられたものを、全部が全部自分のものとしないで、
    一部を他人のために回すこと

    楽寂静 (ギヨウジヤクジヨウ)

    静寂を楽しむ。喧噪の場所を離れること

    勤精進 (ゴンシヨウジン)

    精進に勤める。
    おのれ一人の利益のためにがんばらないこと

    不妄念 (フモウネン)

    常に仏法を思っていること

    修禅定 (シユゼンジヨウ)

    心静かに真理を観察すること

    修智慧 (シユチエ)

    智慧を修得すること

    不戯論 (フケロン)

    物事を複雑にせず、あるがまま、
    単純にそのまま受け取ること

 
 
12月の 100de名著」は、

レビィス=ストロース「野生の思考」

 
引用:
ひろさちや(2016/11)、道元『正法眼蔵』、100de名著、NHKテキスト

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