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2016年11月6日日曜日

(684)  アンデルセン童話  「人魚姫」「赤い靴」


あらすじ名作劇場  BS朝日

2016112日(水) 放映済み

 
 グリム童話はドイツの民間に伝わる民話を集めたものであり、アンデルセン物語は子供の心を豊かに育むために初めから純粋な童話として書いたものである。

===== 引用 はじめ

グリム童話:グリム兄弟がドイツの民間に伝わる民話約250編を収めた童話集。童話集として編纂されたが、元々ゲルマン民族の民話であり、そのため近親相姦(「ラプンツェル」)、人肉食い、まがまがしい残酷な場面が散見される。「赤ずきん」「白雪姫」「ヘンゼルとグレーテル」。

イソップ物語:ギリシャのイソップ作と伝えられる動物寓話集。
 教訓的な内容を動物にかこつけて表した例え話。「ありとキリギリス」

アンデルセン物語:デンマークの小説家アンデルセンが、子供の心を豊かに育むために初めから純粋な童話として書いたもので、この点上記2者と異なる。「人魚姫」「マッチ売りの少女」「絵のない絵本」など、情操教育に優れた美しく、甘く、切ない童話集であり、童話としての面でいえば最も純粋で優れたものといえる。

===== 引用 おわり

 

『本当は恐ろしいグリム童話』(桐生 操)という本があるが、今回紹介された、アンデルセン童話も、結構、恐ろしい。我々が見聞きするのは、恐ろしくない形に変えられているものが多い。「人魚姫」「赤い靴」でも、怖い場面が出てくるが、最後は救われるような形で話が終わる。

 

次回のあらすじ名作劇場は、
119日(水)放送】22:00-23:00 BS朝日

森鴎外「高瀬舟」、「即興詩人」


 

以下、「人魚姫」と「赤い靴」のあらすじ

 
「人魚姫」

===== あらすじ はじめ

人魚の王の6人の娘たちの内、末の姫は15歳の誕生日に昇っていった海の上で、船の上にいる美しい人間の王子を目にする。嵐に遭い難破した船から溺死寸前の王子を救い出した人魚姫は、王子に恋心を抱く。その後偶然浜を通りがかった娘が王子を見つけて介抱した為、人魚姫は出る幕が無くなってしまう。人魚は人間の前に姿を現してはいけない決まりなのだ。だが彼女はどうしても自分が王子を救ったと伝えたかった。

人魚姫は海の魔女の家を訪れ、声と引き換えに尻尾を人間の足に変える飲み薬を貰う。その時に、「もし王子が他の娘と結婚すれば、姫は海の泡となって消えてしまう」と警告を受ける。更に人間の足だと歩く度にナイフで抉られるような痛みを感じるとも。王子と一緒に御殿で暮らせるようになった人魚姫であったが、声を失った人魚姫は王子を救った出来事を話せず、王子は人魚姫が命の恩人だと気付かない。

そのうちに事実は捻じ曲がり、王子は偶然浜を通りかかった娘を命の恩人と勘違いしてしまう。

やがて王子と娘との結婚が決まり、悲嘆に暮れる人魚姫の前に現れた姫の姉たちが、髪と引き換えに海の魔女に貰った短剣を差し出し、王子の流した血で人魚の姿に戻れるという魔女の伝言を伝える。人魚姫は愛する王子を殺せずに死を選び、海に身を投げて泡に姿を変えた。そして、人魚姫は空気の精となり天国へ昇っていったが、王子や他の人々はその事に気付く事はなかった。 

===== あらすじ おわり

Wikipedia 『人魚姫』

左側の写真「短剣を差し出す姉たち」は、上記サイトから。

 

「赤い靴」

===== あらすじ はじめ

貧しい少女カーレンは、ずっと病気だった母親と二人っきり。ある日、靴を持たない彼女は足に怪我をしたところを靴屋のおかみさんに助けられ、赤い靴を作ってもらう。その直後、看病も虚しく母親は死んでしまった。孤児のカーレンは母親の葬儀に赤い靴を履いて出席し、それを見咎めた老婦人は彼女の境遇に同情して養女にした。

裕福な老婦人のもとで育てられたカーレンは、町一番の美しい娘に成長した。ある日、靴屋の店先に綺麗な赤い靴を見つけたカーレンは、老婦人の目を盗んで買ってしまう。戒律上、無彩色の服装で出席しなければならない教会にもその赤い靴を履いて行き、老婦人にたしなめられる。それでもカーレンは教会に赤い靴を履いていく。老婦人が死の床についているときにさえ、カーレンはその靴を履いて舞踏会に出かけてしまう。すると不思議なことにカーレンの足は勝手に踊り続け、靴を脱ぐことも出来なくなる。カーレンは死ぬまで踊り続ける呪いをかけられたのだった。

夜も昼もカーレンは踊り続けなくてはならなかった。カーレンが看病しなかったばかりに亡くなった老婦人の葬儀にも出席できず、身も心も疲弊してしまう。とうとう呪いを免れるため首斬り役人に懇願して両足首を切断してもらう。すると切り離された両足と赤い靴はカーレンを置いて、踊りながら遠くへ去ってしまった。

心を入れ替えたカーレンは不自由な体で教会の慈善活動に励む毎日を送る。ある日、眼前に天使が顕現し、罪を赦されたことを知ったカーレンは、法悦のうちに天へ召されていった。

===== あらすじ おわり

Wikipedia 『赤い靴』

右側の写真は、放送画面より
 

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