Facebook友達であり、
何かとお世話になっている楠木新さんから
問いかけられた。
> でも多くの人が経済的なことに比重を置くのは
> なぜでしょうね。
日頃はお金に関心のない私だが、考えてみた。
【高齢者のお金に関する恐怖】
1.貯金が目減りしていくことへの恐怖
(1)
定常的な目減り
(2)
高額急性期医療、慢性期医療
(3)
介護保険の範囲では、在宅介護ができなくなったとき
【追記】
(4) 地震など被災、火事、詐欺など特殊な「資産の減少」
【追記】
(4) 地震など被災、火事、詐欺など特殊な「資産の減少」
2.前提条件崩壊の恐怖
(1)
インフレ
(2)
円安
(3)
医療制度、介護制度の弱体化と崩壊き
3.「段階世代下」固有の恐怖
(1)
施設が枯渇している
(2)
人材が枯渇している
(3)
資金が枯渇している
<各論>
【高齢者のお金に関する恐怖】
1.貯金が目減りしていくことへの恐怖
働くのを止めると、基本的な収入が無くなる。低金利なので、利息収入は見込みにくい。年金もそんなに期待できない。すると(収入<支出)となり、貯金が減っていく。貯金が底をついたのに、まだ生きていたら、どうしよう?
(1)
定常的な目減り
夫婦二人で普通に暮らすと一月の生活費はこれぐらいかかる、といった数字はある。少しリッチな生活をしたいならこれぐらい、一人生活ならこれぐらい。シミュレーションしてみて、安心できた人は良いが、足りないようだとわかると、暗くなってしまう。給料はとんでもなく減ってしまうが、再就職せねば…
(2)
高額急性期医療、慢性期医療
①
高齢急性期医療
たとえば癌になって高額な治療を受けたいと思った時、受けられるか。「定常的な目減り」で計算した貯金では、当然足りない。対策としては、がん保険(掛け金は高い)、高額療養費制度など
②
慢性期医療
例えば、寝たきりになって、胃ろうを受けて、介護してくれる人がいなくなったら、介護保険を払い続けられるか。介護保険の範囲で、必要なケアができるか(介護保険適用外費用の発生)【追記】認知症を発症したときに援助を受けられるか
(3)
介護保険の範囲では、在宅介護ができなくなったとき
老人ホームに入ろうとして、入所費を払えるか、月々の入居費を払えるか。特養(特別養護老人ホーム)入所のハードルは、どんとん高くなっている。
【追記】
(4) 地震など被災、火事、詐欺など特殊な「資産の減少」
地震やなどの被災で家を失ってしまったとか、詐欺にあって貯金が無くなってしまったとか
「1.貯金が目減りしていくことへの恐怖」は、個人の範囲である。個人の枠を超えて、どうしようもなく大きな変化が、計画を無意味化する。
(1)
インフレ
日本では現在インフレがなくて困っているが、将来大きなインフレになると、貯金が実質目減りする。計算して大丈夫だとおもっていたのが、大丈夫でなくなる
(2)
円安
グローバル化しているので、円安になると海外の物資の購買力が低下する。
今の円は高すぎると思う
(3)
医療制度、介護制度、年金制度の弱体化と崩壊
①
医療制度、介護制度、年金制度の弱体化
掛け金の増大、支給額の減少、支給要件の制限強化など
②
医療制度、介護制度、年金制度の崩壊
そもそも制度が成り立たなくなってしまう
3.「団塊世代下」固有の恐怖
「団塊の世代は、厳密には第一次ベビーブームである1947年から1949年の間に出生した世代を指す」。私は1951年生まれで、「団塊世代下」(私の造語)である。「団塊世代に食いつぶされてぺんぺん草もはえない」(城仁士:「do for から do with へ 高齢者の発達と支援」の著者、関連→(661)(662) )
(1)
施設が枯渇している
「団塊世代下」が老人ホームや病院に入ろうとしても、
「団塊世代」で満室のため入れない
(2)
人材が枯渇している
「団塊世代下」が医療や介護を受けようとしても
医療者や介護者は「団塊世代」で手一杯。医療や介護してくれる人がいない
(3)
資金が枯渇している
「団塊世代」には国のお金でなんとかしてきたが、
そのお金も無くなってしまい、「団塊世代」のために使える金が無い
国が何もしてくれないなら、自費でなんとかするしかないが、
需要と供給の関係で、施設費も介護費も暴騰している。
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