2016年9月21日(水)放映済み BS朝日「あらすじ名作劇場」
(A)
『嵐が丘』は、「世界の三大悲劇」(『リア王』、『白鯨』、『嵐が丘』)や「世界の十大小説のひとつ」などと評されている
私の印象に残ったのは
”revenge” である(「リベンジ」ではない)。
英語の ”revenge” は、本来、おどろおどろしい(不気味で恐ろしい。すさまじい)言葉である。
1 :
to avenge (as oneself) usually by retaliating in kind or degree
2 : to inflict injury in return for <revenge
an insult>
(Merriam-Webster Online)
著者が29歳の時に発表した作品であるが、20歳のころには着想していたと言われている。これでもか、これでもかと人を恨み、貶める。著者の若い女性の心の中に似た感情がないと、書けないのではないか。圧倒されるとともに不思議に感じた。
なお、最近、次のような【国語世論調査】が発表された。
同じような意味の漢字とカタカナ言葉で、どちらを主に使うか尋ねたところ、「リベンジ」は61.4%、「雪辱」は21.4%だった。30代以下では「リベンジ」派が8割を超えた。
「雪辱」という意味での「リベンジ」と、”revenge” は違う。
(B)
「オツベルと象」は、宮沢賢治の短編童話である。教科書にも広く収録されているほか、公文式の教材にもなっている。
正直に言って、私は、何を言いたいのか分からない。インターネットで探してみたら、ブラック企業に入社した新入社員が、自殺する前に逃げ出した話だ、といったようなことが書いてあった。
そうなのかもしれないが、それを教科書に載せてどうしたいのだろうかと、新たな疑問が湧いた。
次回「あらすじ名作劇場」は、
9月28日(水)22:00 ~ 23:00 BS朝日
「本のスペシャリストが選ぶ
未来に遺したい名作スペシャル」
<あらすじ>
(A)エミリー・ブロンテ『嵐が丘』、
===== あらすじ はじめ
1801年、都会の生活に疲れた自称人間嫌いの青年ロックウッドは、人里離れた田舎にある「スラッシュクロス」と呼ばれる屋敷を借りて移り住むことにした。
挨拶のため「スラッシュクロス」唯一の近隣であり大家の住む「嵐が丘」を訪れ、
館の主人ヒースクリフ、一緒に暮らす若い婦人キャサリン・リントンや粗野な男ヘアトンといった奇妙な人々と面会する。
ヒースクリフは無愛想だし、キャサリン・リントンは彼の妻でもなさそうだ。
ヘアトンは召使の様な格好をしているが、食卓を一緒に囲んでいる。
しかもこの住人達の関係は冷え切っており、客前でも平気でののしり合っている。
彼らに興味を抱いたロックウッドは、事の全貌を知る古女中エレン(ネリー)に事情を尋ね、
ヒースクリフと館にまつわる憎愛と復讐の物語を聞かされることとなる。
昔、この「嵐が丘」では旧主人のアーンショーとアーンショー夫人、その子供であるヒンドリーとキャサリンが住んでいた。 ある日、主人は外出先で身寄りのない男児を哀れに思い、家に連れて帰ってきた。
主人は彼をヒースクリフと名づけ自分の子供以上に可愛がり、ヒースクリフはキャサリンと仲良くなった。
しかしアーンショー氏が亡くなり館の主人がヒンドリーになると、今までヒースクリフを良く思っていなかったヒンドリーはヒースクリフを下働きにしてしまう。
それでもヒースクリフとキャサリンは仲が良く、お互いに恋心を抱くようになっていた。
そんなある日、二人は「スラッシュクロス」の住人と出会うことになる。
当時、「スラッシュクロス」には上流階級の主人リントンとリントン夫人、その子供のエドガーとイザベラが住んでいた。
彼らの優雅な生活に衝撃を受けたキャサリンは上流階級に憧れを持ち、ヒースクリフを必要としながらも自分を下げることはできないとエドガーの求婚を受けてしまう。
ショックを受けたヒースクリフは姿を消す。
===== あらすじ おわり
Wikipedia 『嵐が丘』
(B)宮沢賢治『オツベルと象』
===== 引用 はじめ
この物語は、「ある牛飼い」が物語るという形式になっている。
===== 引用 おわり
Wikipedia 『オツベルと象』
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