「察する」シリーズ(503-505)を3回続けて、その後中断した。これまでを前半として、これからを後半(3回の予定)とする。何をしようとしているのか。何故、このようなことをしようとしているのか。
ある言葉を追いかけることにより、見えなかった世界が見えてくることがある。「非日常」の世界に分け入る、一つの有効な手段だからと思う。
さて、前半では、「『察する』とは、『formal発言』のみからではなく、『in-formal発言』も含めて判断することである」と定義から展開した。後半は、定義を拡張するとこから始める。
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「察する」を「goo辞書/デジタル大辞泉」で調べた
1 物事の事情などをおしはかってそれと知る。推察する。
2 他人の気持ちをおしはかって同情する。
3 深く調べる。
「察する」を「goo辞書/プログレッシブ和英中辞典」で調べた
1 〔推測する〕guess, gather,
presume ((that))
2 〔気付く〕sense ((that))
3 〔思いやる〕sympathize
with, feel for; 〔想像する〕imagine
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私がこれらをまとめ直すと、次のようになる。
(1)
論理的推論を超えて、物事がどのようになっているかを記述する
(2)
他人の気持ちをおしはかる
(3)
他人の気持ちに同調する
(4)
深く調べる
他人の気持ちを論理的推論では理解できない。対象が物事だと(1)になり、他人の気持ちだと(2)になる。さらに論理的推論以上のアプローチを含んで(4)になる
他人の気持ちに関わるという意味で、(2)(3)は不可分である。
以上が全体像である。
さて、英語を眺めていて、分かりにかったのが ”gather” である。手元の英和辞典で調べても「察する」に戻れなかった。
これについては、「Merriam-Webster Online」の「Full Definition of gather」で、
6 :
to reach a conclusion often intuitively from hints or through inferences
<I gather that you want to leave>
とあったので、特に外れてはいないことを確認できた。
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