【 読書 ・ 100分de名著 】家族を失って絶望の底にいる人々にはとことんまで一緒に悲しみ、自らの死や病についても端然としてありのままを受け入れていく。その背景には日蓮独自の深い死生観(「生死不二」)がある。
第4回 28日放送/ 30日再放送
タイトル: 病や死と向き合う
日蓮ほど、弟子たちの「死の悲しみ」や「病の苦しみ」に向き合った人は稀だ。家族を失って絶望の底にいる人々にはとことんまで一緒に悲しみ、自らの死や病についても端然としてありのままを受け入れていく。その背景には日蓮独自の深い死生観がある。日蓮は生と死が生命の二つのあり方であると考えた。波が生まれたり消えたりしても海そのものがなくならないのと同じように、人間はある時は生きているというあり方をとり、ある時は死というあり方をとるが、その人の「生命本体」は一貫している。この「生死不二」という立場に立つとき、私たちは死というものと本当の意味で向き合うことができるという。第四回は、日蓮の「死生観」を通して、人間は、病や死とどう向き合っていけばよいか、真の意味で人生を全うするとうはどういうことかを考える。
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/blog/bl/pEwB9LAbAN/bp/prWy9qVl18/
【テキストの項目】
(1)
病の人を励ます
(2)
子をなくした人に寄り添う
(3)
鬼神を叱り飛ばす
(4)
「霊山浄土でお会いしましょう」
(5)
旅路の途上の最期
<出典>
植木雅俊(2022/2)、『日蓮の手紙』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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