【 安心感 ・ お母さん 】子どもはしきりにお母さんの顔を見て、その表情やしぐさを読み取ろうとします。お母さんが果たしていた働きは2つ。(1)子どもにとっての安全基地としての働き。(2)状況を判断するための信号機としての働き。
見知らぬ大人がノックとともに入ってきたとき、子どもはしきりにお母さんの顔を見て、その表情やしぐさを読み取ろうとします。子どもは、「お母さんの顔を見て、その表情やしぐさを読み取」ることにより、何をしようとしているのでしょうか。また、お母さんは、どのような働きをするのでしょうか(二つあります)。
===== 引用はじめ
子どもはしきりにお母さんの顔を見て、その表情やしぐさを読み取ろうとします。お母さんがにこやかにその人と話し出すと、子どもは安心してまた遊びだします。「この状況はよくわからないけれど大丈大なのだ」という情報をお母さんから得たのです。
この場面でのお母さんが果たしていた働きには2つのものがありました。1つ目は、子どもにとっての安全基地としての働きです。あまり経験したことのない状況に出合ったときに、自分にとって信頼できる人がいると、その人の存在が安全基地として働き安心して活動することができるのです。
もう1つのものは、状況を判断するための信号機としての働きです。心理学では、社会的参照と言ったりします。自分で状況を判断できないときに、他者が出している情報を参考にして自分の行動を決めるというような時に使います。
どこのお店がよいかに迷ったときに、ネット情報の「いいね」の数を参考にしたりするのもその一つです。先ほどの観察場面では、お母さんの笑顔が入ってきた人に関する「大丈夫」サインだったのです。
===== 引用おわり
お母さんが果たしていた働きには2つのものがありました。
(1)
1つ目は、子どもにとっての安全基地としての働きです。
(2)
もう1つのものは、状況を判断するための信号機としての働きです。
<出典
【タイトル】 「安心感」が柔軟な行動のカギ
【新聞】 産経新聞(2020/02/03) 子ども点描
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