【 読書 ・ 100分de名著 】相手の気持ちや置かれた状況を察して発せられた言葉(日蓮の手紙)は実に的確かつ具体的で、またしみじみと胸を打ちます。精神論の欠片もありません。お読みになったら、きっと日蓮のイメージが変わると思います
「100分de名著」 『日蓮の手紙』が、2月7日(月)から始まります。Eテレ。
放映は、 月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、 水曜日 午前 05:30~05:55
及び 午後 00:00~00:25
講師は、植木雅俊(仏教思想研究者)
【はじめに】 行間からにじみ出る人間味
日蓮は、たいへん学究的で文章もたくさん残っているのですが、中でも有名なのは、『立正安国論』でしょう。 … しかし、私はそれより日蓮の手紙を取り上げたいと考えました。手紙は書物ではありませんので、“名著”という範疇からは、ややはずれるかもしれません。けれども、それを曲げても推したのは、手紙のほうが日蓮の素顔、日蓮の実像がよりよく分かるからです。
日蓮は鎌倉新仏教の宗教者の中では抜きんでて筆まめで、現在、真跡、写本を含めて約240通もの手紙が残っています。 … 人生相談あり、生活指導あり、応援あり、叱咤激励あり。人によって漢文で書いたり、和文で仮名書きにしたり、ときには漢字に読み仮
名をふったりもしています。 … 相手の気持ちや置かれた状況を察して発せられた言葉は実に的確かつ具体的で、またしみじみと胸を打ちます。精神論の欠片もありません。お読みになったら、きっと日蓮のイメージが変わると思います。
<全4回のシリーズ> いずれも2月(第4回の再放送は3月)
【はじめに】 行間からにじみ出る人間味
第1回 7日放送/ 9日再放送
タイトル: 人間・日蓮の実像
第2回 14日放送/ 16日再放送
タイトル: 厳しい現実を生き抜く
第3回 21日放送/ 23日再放送
タイトル: 女性たちの心に寄り添う
第4回 28日放送/ 3月2日再放送
タイトル: 病や死と向き合う
<出典>
植木雅俊(2022/2)、『日蓮の手紙』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
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