【 安心感 ・ 内弁慶 】仲間関係や先生との信頼関係が形成され、安全基地ができてくると、活動性は高まります。このような視点から子どもの行動を理解すると、内弁慶も発達の一つの証しと思えるのではないでしょうか。
===== 引用はじめ
内弁慶という言葉があります。「家ではやりたい放題しているのに、よそではまるで借りてきた猫みたいになってしまいます。心配なのですが、どうしてそうなるのか教えてください」というような相談を受けることがあります。
===== 引用おわり
この仕組みについての説明を紹介してきました。
===== 引用はじめ
幼児期から児童期の初めに見られる「内弁慶」は、その子どもにとって、家以外の環境が未知で不安な場所と感じられていることとも関係しているのです。仲間関係や先生との信頼関係が形成され、安全基地ができてくると、活動性は高まります。このような視点から子どもの行動を理解すると、内弁慶も発達の一つの証しと思えるのではないでしょうか。
===== 引用おわり
「内弁慶はよくない」ではない。内弁慶は、発達していく過程に通る、一つの通過点であり、発達してきたからこそ、内弁慶になった。
そして、「内弁慶はいけません」と教え諭しても、子どもは動けない。「安全基地」「信号機」としての働きを十分に繰り返し提供することにより、信頼関係と安心感を得、こどもは、ごく自然に内弁慶を卒業し、次の発達段階に進んでいくのでしょう。
このシリーズ、終わり。
<出典>
【タイトル】 「安心感」が柔軟な行動のカギ
【新聞】 産経新聞(2020/02/03) 子ども点描
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