【 拡大自殺 ・ 他責 】一人で自殺する人と拡大自殺を図る人の〝分岐点〟は「本人の性格や考え方が、自責的傾向と他責的傾向のどちらが強いか。他責的な考え方が強ければ、復讐願望を満たそうとして無差別殺人につながることがある。
「典型的な無差別大量殺人であり、他人を巻き込みたい『拡大自殺』だ」
今回の事件についてこう指摘するのは、精神科医の片田珠美さん。自殺願望をもつ人のほとんどは一人で自殺するが、ごく一部に、一人で死ねず他人を道連れにしようとする人がいるという。
片田さんによると、一人で自殺する人と拡大自殺を図る人の〝分岐点〟は「本人の性格や考え方が、自責的傾向と他責的傾向のどちらが強いか」だという。他責的な考え方が強ければ、「自分の人生がうまくいかないのは『他人や社会のせい』と恨みを募らせ、復讐(ふくしゅう)願望を満たそうとして無差別殺人につながることがある」と話す。
これまでに発生した無差別大量殺人事件は、攻撃対象が社会全体に向かう場合と、特定の集団を狙う2つのケースに分類できるという。平成20年に起きた秋葉原無差別殺傷事件の場合、加藤智大(ともひろ)死刑囚は歩行者天国を訪れた不特定多数の人を攻撃することで「社会全体への復讐を果たそうとした」と分析。特定の集団を狙った事件としては、平成13年の大阪教育大付属池田小事件を挙げ、「エリートになりたかったがなれなかった宅間守元死刑囚の復讐心が、エリートの卵のように映った有名小学校の児童へと向かった」とみている。
<出典>
【タイトル】 なぜ他人を道連れに…「拡大自殺」から浮かぶ他責的傾向 北新地ビル放火
【URL】 https://www.sankei.com/article/20211229-VGLXQRAGDVNRPK6DHEFRKZP5CY/
添付写真は、
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