◆ 最新投稿情報
=====
(K1276) 高齢者、50年で2000万人増 出生数は4割減、厚生労働白書 <少子高齢化>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/10/k1276-5020004.html
=====
☆☆
業平をひと言で言えば、「女に圧倒された男」。「色好みの男」という像は、のちの日本人が業平に付与したキャラクターだったと思う。『伊勢物語』を読むことで見えてくるやわらかな男・業平の魅力を味わおう
☆☆
「100分de名著」 『伊勢物語』が、11月2日(月)から始まります。Eテレ。
放映は、 月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、 水曜日 午前 05:30~05:55
及び 午後 00:00~00:25
講師は、髙木のぶ子(作家)
<全4回のシリーズ> いずれも11月
【はじめに】 業平の歌に導かれて
第1回 2日放送/ 4日再放送
タイトル: 「みやび」を体現する男
第2回 9日放送/ 11日再放送
タイトル: 愛の教科書、恋の指南書
第3回 16日放送/ 18日再放送
タイトル: 男の友情と生き方
第4回 23日放送/ 25日再放送
タイトル: 歌は人生そのもの
【はじめに】 業平の歌に導かれて
実在の歌人、在原業平(825~880)と思われる人物が主人公の『伊勢物語』ですが、作者は解っていません。 … 十三世紀、百人一首の撰者としても知られる歌人の藤原定家が、現在にまで残る125章段のかたちにまとめました。
在原業平といえば「稀代のプレイボーイ」ですから、『伊勢物語』には、業平と比定される「男」のさまざまな女性との恋模様が描かれています。 … 「色好みの系譜」の原点がかたちづくられた … 色好みの男というイメージがはっきりと打ち出されたのは、この『伊勢物語』においてです。そして、日本人はそれを好んだ。 … 『源氏物語』の光源氏も業平がモデルになったと言われますし、江戸時代には … 諸国を旅して3,000人以上もの女性と関係を持った世之介の一代記『好色一代男』(井原西鶴)にも影響をおよぼしていると考えられます。
しかし、『伊勢物語』をよく読んでみると、業平は決して次々に女をものにしたプレイボーイではないのです。どちらかというと受け身で、巻き込まれ型。情が厚く、先入観を持たずに人を見るため、いろいろな女性と通じ合い、思いを遂げてしまうのです。
私(=髙木のぶ子)なりに業平をひと言で言えば、「女に圧倒された男」です。「色好みの男」という像は、のちの日本人が業平に付与したキャラクターだったと思います。
<出典>
髙木のぶ子(2020/11)、『伊勢物語』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)
0 件のコメント:
コメントを投稿