画面の説明

このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2020年5月2日土曜日

(1957)  日本人をダメにする「他人に迷惑をかけるな」という価値観

 
◆ 最新投稿情報
=====
(K1098) 換気をする / 「あすなら10の基本ケア」(4) <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/05/k1098-104.html
=====
 
 
☆☆
“日本人をダメにする「他人に迷惑をかけるな」という価値観”という記事。書いてあることは真っ当だが、タイトルはどうだろうか。「他人に迷惑をかけるな」という価値観が日本人をダメにしているのではなく、…
☆☆
 
 “日本人をダメにする「他人に迷惑をかけるな」という価値観”という記事があり、興味深いので読んでみました。
https://matome.naver.jp/odai/2150381874182576101?&page=1
 
 ざっと、主張を追いかけてみます。
 
(1)  「人様に迷惑はかけるな」が日本人の共通の価値観だ
(2)   人間は、“他人に迷惑をかけずに生きる”ことなどあり得ない
(3)   人様に迷惑をかけてはいけないという価値観は、寛容ではない社会を作ってしまう
(4)  「その行動は人として正しいか?」を考えよう
(5)   迷惑をかけ、迷惑をかけられるからこそ寛容になれる
(6)   人は優しさをかけあうが、迷惑もかけあう
 
 書いてある内容は、その通りだと思います。異存ありません。ただ、だから「他人に迷惑をかけるな」という価値観が、日本人をダメにしているとは思いません。日本人の美徳だと思います。

 「他人に迷惑をかけるな」という価値観が間違っているのではなく、その人の不寛容な生き方・自分勝手な杓子定規な解釈が間違っているのだと、私は思います。

 筆者の主張を受け入れると「他人に迷惑をかけてよい」になります。これを正しく理解できればよいのですが、文字通り勝手に解釈すると、とんでもない社会になってしまいます。他人に迷惑をかけてよい」が正しいか正しくないかではなく、どう解釈するかが大切でしょう。
 
【展開】

(1)  「人様に迷惑はかけるな」が日本人の共通の価値観だ
 多くの日本人が、「人様に迷惑はかけるな」という教育を受けてきたため、これが日本人の共通の価値観だったのではないでしょうか。日本人は特に、この「他人に迷惑をかける」ということに対し非常に過敏です。
 
(2)   人間は、“他人に迷惑をかけずに生きる”ことなどあり得ない
 しかし、人と関わっていかなければ生きられない社会なら、必ず迷惑はかけてしまうものであり、また必ず他人にかけられるものでもあります。人間は、人と人との繋がりの中で生きなければならない以上、“他人に迷惑をかけずに生きる”ことなどあり得ません。日本人の多くが正しい価値観だと思い込んでいる「他人に迷惑をかけるな」という教育は本当に正しいことなのでしょうか。

(3)   人様に迷惑をかけてはいけないという価値観は、寛容ではない社会を作ってしまう
 …人様に迷惑をかけてはいけない、という価値観は、こうした(※添付図を参照してください)寛容ではない社会を作ってしまっています。自分がやりたい行動が、他人にとって迷惑になるのではないか…そう考え自制する人が多いのではないでしょうか。この社会の中で何かをしようとすれば、必ず誰かに何かしらの影響を与えています。
 
(4)  「その行動は人として正しいか?」を考えよう
 「人様に迷惑をかけてはいけない」ではなく、「その行動は人として正しいか?」を考えよう。
 
(5)   迷惑をかけ、迷惑をかけられるからこそ寛容になれる
 日本の親は、「人に迷惑かけちゃダメですよ」と教えるが、インドでは、「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそう。前者は、息苦しさを、後者には、ホッとするものを感じる。迷惑かけずに生きられるわけない。迷惑をかけ、迷惑をかけられるからこそ寛容になれる。
 
(6)   人は優しさをかけあうが、迷惑もかけあう
 “他人に迷惑をかけない”人生などあり得ないという前提に立ち返り、正しいこととそうでないことを学び、誰もが自分も他人も認め、寛容な社会で生きられることを私(=原文の著者)は望みます。人は優しさをかけあうが、迷惑もかけあう。そんな感じでいいと思う。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿