◆ 最新投稿情報
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(K1127) 怖いのは、感染だけじゃない <体の健康><認知症>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/05/k1127.html
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世界の根源にあるものは何か、世界の始まりはあるのか、世界に果てはあるのか、魂は不死なのか、神は存在するのか。哲学のメインテーマをカントは葬り去ってしまった。神の存在証明を試みる哲学者がいなくなった
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「100分de名著」 カント『純粋理性批判』が、6月1日(月)から始まります。Eテレ。
放映は、 月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、 水曜日 午前 05:30~05:55
及び 午後 00:00~00:25
講師は、西研(東京医科大学哲学教室教授)
<全4回のシリーズ> いずれも6月
【はじめに】 哲学の歴史を書き換えた一冊
第1回 1日放送/ 3日再放送
タイトル: 近代哲学の二大難問
第2回 8日放送/ 10日再放送
タイトル: 科学の知は、なぜ共有できるのか
第3回 15日放送/ 17日再放送
タイトル: 宇宙は無限か、有限か
第4回 22日放送/ 24日再放送
タイトル: 自由と道徳を基礎づける
【はじめに】 哲学の歴史を書き換えた一冊
哲学の起源は古代ギリシアにまで遡(さかのぼ)ります。哲学が長い間メインテーマとして探究してきたのは、「究極の真理」です。世界の根源にあるものは何か、世界の始まりはあるのか、世界に果てはあるのか、魂は不死なのか、神は存在するのか――これらの問いをめぐって、晢学者たちはさまざまに答えてきました。
『純粋理性批判』でカントは、人間が備える「理性」の限界を明らかにし、近代哲学が直面していた難問に体系的な答えを示しました。これは、哲学の根本を揺るがすほどの、決定的なインハクトを与えるものだったのです。
この主張かいかに衝撃的だったかは、カント以後、神の存在証明を試みる哲学者がほとんどいなくなったことからも明らかです。
こうしてカントは旧来の哲学を破壊しただけではなく、まったく新しい発想――「合理的な答えの出る領域と、そういう答えがもともと出ない領域とがある」――によって、哲学を真に有効な知として再生しようとしたのです。
『純粋理性批判』の課題は、以下の三つを明らかにすること
① 科学が合理的な根拠をもって共有できる根拠
② なぜ人間の理性は究極真理を求めて底なし沼にはまってしまうのか
③ よく生きるとはどういうことか(道徳の根拠)
哲学書を読むときは、それが何のために書かれたのか、つまり著者の問題意識を理解することが大切です。 … 問題意識は何か、著者がそれにどう答えようとしているかという「大きな道筋」に着目し、わからないところは読み飛ばすくらいのつもりで取り組むことをおすすめします。
本稿では、カントの問題意識と答えのエッセンスを、ポイントを絞って解説する。
第1回: カントが直面した近代哲学の二大難問
第2回: それに答えるべく彼が展開した認識論。
その認識論を前提として、カントが自然科学をどのよう基礎づけたのか
第3回: 究極真理を求める問いをどう始末したのか
第4回: 科学が答えてくれない生き方の問題に対して、カントがどのように答えたか
<出典>
西研(2020/6)、カント『純粋理性批判』、100分de名著、NHKテキスト(NHK出版)