===== 引用 はじめ
医療や介護の必要な5、6人が1軒の民家で共同生活をするのを、スタッフが支え、看取りまでする「ホームホスピス」。見舞いに来た家族が他の住人に声をかけたり、住人同士が気配りをしたり、住人、家族、スタッフに親密な関係が生まれる。そこには、既存の民家という「空間」が一役買っているという。(佐藤好美)
===== 引用 おわり
産経新聞(2017/1/14)、暮らしの中で逝く(中)、社会保障
この記事から写真(かあさんの家・霧島)を転載する。
前回(777)、「コレクティブハウス」を、「家族力強化」のための「同然家族」の一例として挙げた。今回の「ホームホスピス」も同様に位置づけられるだろう。
===== 引用 はじめ
ホームホスピス®は、病いや障がいがあっても最期までその人らしく暮らせる「家」です。
一般社団法人全国ホームホスピス協会は、ホームホスピス®のケアの基準を制定し、基準に基づいたサービスの評価・認定を行うことを活動の基本にしています。
ホーム(home)には地域や家族という意味もありますから、私たちは住み慣れた地域の中にあるもう一つの「家」にケアを必要とする人々が暮らし、ホスピスケアのチームが入ってサポートする仕組みを「ホームホスピス®」と呼んでいます。
===== 引用 おわり
一般社団法人全国ホームホスピス協会
このホームページから図(ホームホスピスとは何か)を転載する。
ホームホスピスの理念は
===== 引用 はじめ
≪基本理念≫
1. 本人の意思を尊重し、本人にとっての最善を中心に考えます。
2. 「民家」に少人数でともに暮らし、通常の「家」という環境で暮らしを継続することを大切にします。
3. 病や障碍などの困難な条件下にあっても最期まで生ききることを支え、家族が悔いのない看取りができるように支えます。
4. 一人ひとりが持つ力に働きかけ、医療介護など多職種の専門職やボランティアが一体となって生活を支えます。
5. 死を単に1個の生命の終わりと受け止めずに、今を「生きる」人につなぎ、そこに至るまでの過程をともに歩む、新たな「看取りの文化」を地域に広げます。
===== 引用 おわり
前出 一般社団法人全国ホームホスピス協会
一般社団法人全国ホームホスピス協会では、「基準」をつくっている
===== 引用 おわり
基準には「とも暮らし」の規定もある。5、6人の共同生活であること以外に、「家族同士も交流がある」「ただいま、お帰り、行ってらっしゃい、などのあいさつが、住人、家族、スタッフ間で交わされる」などと記される。
家族のいない人に疑似家族ができる一方で、頻繁に通う家族同士には共感が生まれる。親をみている者同士で話が弾み、一緒に昼食に出かけていくことも。通うことで家族も癒やされていく。
===== 引用 おわり
前出 産経新聞(2017/1/14)
この「疑似家族」は、私の言う「同然家族」と同じである。
ホームホスピスと家族との関係を図にしてみた。これも添付する。
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