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2017年1月2日月曜日


(741) 坂東家(べっぴんさん)での「継承」 / 時を紡ぐ(2)

  原則「一日一投稿」と決めている。原稿を書いていたが、割り込みがあってズルズルと伸びてしまった。今回は、流れとしては、(731)の続きである。話題が古くなり恐縮。

 

「時を紡ぐ」というテーマを扱っているドラマとしても、
私は、注目している。

 親の代から子の代へ、思いはどう紡がれるか。
NHKテレビ小説「べっぴんさん」が面白い。


テレビを見ていない人のための解説

===== 坂東家の解説 はじめ

【親の代】

坂東五十八《父》: 繊維会社「坂東営業部」の経営者だった。会社は戦争で倒産した

坂東はな《母》: すみれの刺しゅうを「べっぴんやな」と喜んだ。亡くなっている

野上正蔵《野上潔の養父》: 坂東五十八の腹心の部下。亡くなっている

 
【子の代】

野上ゆり《長女》: 父の理解により、養子を取らず嫁に出た。夫と協力して「坂東営業部」を再興しようとしている

野上潔《長女の夫》: 野上正蔵の養子。「坂東営業部」の再興に奔走している

坂東すみれ《次女》: 主人公。「べっぴんさん」を提供したいいう願いから「キアリス」を創業し、事業に没頭している

坂東紀夫《次女の夫》: 養子として坂東すみれと結婚した。再興する「坂東営業部」の社長と期待されているのが重圧となっている

=====

 
「親の代」の思いを「子の代」どのように引き継ぐかが、
主要なテーマだと、私はみている。

 
しかし、一直線には達成されず、各々が悩みながら、
『自分らしい引き継ぎ方に修正していく物語』

 

野上ゆり: 父(坂東五十八)の事業を再興したいと夫(野上潔)に協力していた → 妊娠し、「子を預けて仕事を続けるよう」言われ、その生き方に疑問を感じ、黙って実家に戻ってしまった → 夫の理解を得て戻った

 
野上潔: 「坂東営業部」の再興に奔走し、妻(野上ゆり)の思い・行動を理解できていなかった → 亡父(野上正蔵)が夢に現れたが、「坂東営業部」については何も語らず、孫を喜んでいた。そこで始めて、妻を理解できた

 
坂東すみれ : 母(坂東はな)から言われた「べっぴんさん」を追求して事業拡大。仕事に没頭していた → 子どもや夫(坂東紀夫)に申し訳ないと思い辞めた → 夫の理解を得て復帰した

 
坂東紀夫: 「坂東営業部」の社長と期待されるが、適任ではないと思っていた → 妻(坂東すみれ)が仕事を辞めた様子を見て、義父(坂東五十八)に断りを入れて、「坂東営業部」を辞めて妻のサポートをするようになった

 

共通しているのは、

 
親の代を引き継ごうとしていたが、

 → さまざまなことがあって、

 → 自分らしく引き継ごうと修正した
   (親の志を継ぎ、かつ、自分らしく生きようとしている)

 
物語の組み立てがよい。

 
写真は、NHKのHPより


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