画面の説明

このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2017年1月27日金曜日

(766)  触光柔軟の願


1月22日に放映された番組をビデオで見た。

こころの時代~宗教・人生 ~
▽この命を未来へつなぐ~阪神・淡路大震災から22

(再放送:128日土曜  NHKEテレ1 午後100分~ 午後200分)

 
===== 引用 はじめ

西宮市の西福寺の住職・豊原大成さんは、阪神・淡路大震災で父、妻、娘をなくした。念仏を一心にとなえることで悲しみを乗り越えてきた豊原さんに、命の大切さを聞く。

西宮市にある西福寺の住職、豊原大成さん(86歳)は、阪神・淡路大震災で、父と妻と娘の3人を一度に失った。震災直後は受け入れがたい不条理感に包まれていたが、その悲しみを一人で抱えるのではなく、同じように被災した門徒さんたちとともに、念仏をとなえ、阿弥陀(あみだ)如来に一心に帰依することで、少しずつ心の傷が癒やされてきた。震災から22年たった今、あらためて命の大切さについて話を伺う。

【出演】西福寺住職…豊原大成,【きき手】住田功一

===== 引用おわり

写真は、テレビ画面より

 

「触光柔軟の願」という言葉が印象に残った。

===== 引用はじめ
岡本信之

 大無量寿経に法蔵菩薩(ほとけ様)の本願として触光柔軟(そっこうにゅうなん)の願があります。

『もし私が仏となることができても、十方世界の人々が私の光明をその身に親しく感じて、身も心も素直に柔ぎ人天を超え、勝れた喜びが与えられないなら誓って仏のさとりを得ることはいたしません。』

 お言葉のとおり仏の光に遇わせて頂くと、おのずから柔和な心に変えられます。お念仏に遇うとはこの触光柔軟の願に育てられることです。

===== 引用 おわり

 
悲しいことに会うと人の心は頑なになるが、仏の光を浴びると柔軟になれるという。わかる気がする。心が頑ななままでは、全てがうまくいかず、止まってしまう。しかし何かのきっかけで、一度柔軟になると、前に進めるようになる。その「何かのきっかけ」が仏の慈悲だと言われると、そうかなと思う。


 

父と妻と娘を一度に亡くし、10年経って少しおちついてきたが、それでも娘のことは忘れられない。仏壇を設計し、天に昇っていく娘の姿(大きい方)を描いた。住職といえども人だ。

 

 冒頭で住職が、3人が亡くなった時のことを語った。語り継ぐことが大切で、本人も納得してのことだと思うが、聞いていると胸が痛む。それでも語らねばならないのだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿