前回、「どこかで聞いたような話を書くんじゃないぞ」という言葉を紹介した。
私が書いているものは、大雑把に言って、二種類ある
(a)
「どこかで聞いたような話」
(b)
「『どこかで聞いたような話』ではない話」
一見、(b)の独創的な話(「『どこかで聞いたような話』ではない話」)が良さそうに見えるが、「どこかで聞いたような話」をベースとしない「『どこかで聞いたような話』ではない話」は、独り善がりで、ナンセンスである。
私は、五つのことに留意している。
(1)
先ずは「どこかで聞いたような話」をしっかり聞いて整理すること。
そこに表されていないような「真実」が必ずあり、それが「『どこかで聞いたような話』ではない話」となる
(2)
「どこかで聞いたような話」も「『どこかで聞いたような話』ではない話」も書くこと。
頭の中にある間は、ボヤッとしていて、分かっているようで分かっていない。書いて人に見てもらうことにより、批判やヒントをいただけ、自分の枠を超えられ、「『どこかで聞いたような話』ではない話」に磨きがかかる
(3)
良いなと思った「どこかで聞いたような話」は、自分の言葉に置き換えること。
そうすると自分の意見が入っていって、「『どこかで聞いたような話』ではない話」になる
(4)
分別し、引用を明確にすること。どこまでが他人の意見で、どこからが自分の意見かを明確にすること。誰から聞いた話かをちゃんと書くこと。
明確にしておかないと、他人の意見を自分の意見のように、自分で勘違いしてしまう。それは堕落である。また引用することなく他者の書いたものを借りるのは、失礼である。
(5)
自分で創造した「『どこかで聞いたような話』ではない話」は、他人が似たようなものを書いていても気にしないこと。
自分で創造したものなら、「自分の指紋がついており」他とは違う(他人がそのことを認めるかどうかは、どうでもよい)
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