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2017年1月6日金曜日

(745) 「どこかで聞いたような話を書くんじゃないぞ」


前回、「どこかで聞いたような話を書くんじゃないぞ」という言葉を紹介した。


私が書いているものは、大雑把に言って、二種類ある

(a)   「どこかで聞いたような話」
(b)   「『どこかで聞いたような話』ではない話」

 
一見、(b)の独創的な話(「『どこかで聞いたような話』ではない話」)が良さそうに見えるが、「どこかで聞いたような話」をベースとしない「『どこかで聞いたような話』ではない話」は、独り善がりで、ナンセンスである。

 

 私は、五つのことに留意している。


(1)   先ずは「どこかで聞いたような話」をしっかり聞いて整理すること。

そこに表されていないような「真実」が必ずあり、それが「『どこかで聞いたような話』ではない話」となる

 
(2)   「どこかで聞いたような話」も「『どこかで聞いたような話』ではない話」も書くこと。

頭の中にある間は、ボヤッとしていて、分かっているようで分かっていない。書いて人に見てもらうことにより、批判やヒントをいただけ、自分の枠を超えられ、「『どこかで聞いたような話』ではない話」に磨きがかかる

 
(3)   良いなと思った「どこかで聞いたような話」は、自分の言葉に置き換えること。

そうすると自分の意見が入っていって、「『どこかで聞いたような話』ではない話」になる

 
(4)   分別し、引用を明確にすること。どこまでが他人の意見で、どこからが自分の意見かを明確にすること。誰から聞いた話かをちゃんと書くこと。

明確にしておかないと、他人の意見を自分の意見のように、自分で勘違いしてしまう。それは堕落である。また引用することなく他者の書いたものを借りるのは、失礼である。

 
(5)   自分で創造した「『どこかで聞いたような話』ではない話」は、他人が似たようなものを書いていても気にしないこと。

自分で創造したものなら、「自分の指紋がついており」他とは違う(他人がそのことを認めるかどうかは、どうでもよい)

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