===== 引用 はじめ
今夜の名作はおよそ1000年前に執筆された「枕草子」。清少納言の手による随筆で、平安時代の女性の日々をつづった、いわば“エッセイ”や“ブログ”のようなものでした。「徒然草」「方丈記」と並ぶ日本三大随筆のひとつでもある「枕草子」。実は現代の日本人も共感できる内容がたくさん詰まっています。
===== 引用 おわり
番組ホームページより
===== 引用 はじめ
「虫は」「木の花は」「すさまじきもの」「うつくしきもの」に代表される「ものづくし」の「類聚章段」をはじめ、
日常生活や四季の自然を観察した「随想章段」、
作者が出仕した中宮定子周辺の宮廷社会を振り返った「回想章段」(日記章段)
など多彩な文章から成る。
…
作者の洗練されたセンスと、事物への鋭い観察眼が融合して、『源氏物語』の心情的な「もののあはれ」に対し、知性的な「をかし」の美世界を現出させた。総じて簡潔な文で書かれ、一段の長さも短く、現代日本人にとっても読みやすい内容である。
…
枕とは何を意味するのかについては、古来より研究者の間で論争が続き、いまだに解決を見ない。そのうちの代表的な説を以下に述べる。
1.
備忘録説:備忘録として枕元にも置くべき草子という意味
2.
題詞説:歌枕・名辞を羅列した章段が多いため(「枕」を「枕詞」「歌枕」などの「枕」と同じく見て、内容によって書名を推量した説)
3.
秘蔵本説:枕の如く人に見すまじき秘蔵の草子
4.
寝具説:「しき(史記→敷布団)たへの枕」という詞を踏まえた洒落
===== 引用 おわり
Wikipedia 『枕草子』
● 胸のどきどきするもの
スズメの子を飼う
赤ん坊を遊ばせている所の前を通る
上等の香をたいて、一人横になっている時
*
髪を洗い、お化粧をして
いい香りをしみ込ませた服などを着た時
好きな人を待っている夜
雨の音、風が吹き、ガタガタ音がするのも
ハッと胸が騒ぐ
● めったにないもの
舅にほめられる婿
また、姑にほめられるお嫁さん
毛がよく抜ける銀の毛抜き
主人の悪いことを言わない使用人
全然欠点のない人
*
顔だち・心・ふるまいも優れていて
ずっと世間で人付き合いをしてきたが、
ほんの少しも非難を受けない人
同じ仕事場で働いている人で、
互いに礼を尽くし
少しの油断もなく気を使い合っている人が
最後まで本当のところを見せない
というのも、めったにない
● 体裁が悪いもの
他の人を呼んだのに
自分かと思って出てしまった時
ものなどをくれるときは、なおさら
*
かわいそうな話など人が言いだして、
ちょっと泣いたりする時
かわいそうだと思いながらも涙がいっこうに出てこないとき
本当に体裁が悪い。
● 「春はあけぼの…」日本の四季
春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて(早朝)。
→ 写真
次回は、
【1月18日(水)放送】 BS朝日 22:00
~
23:00
日本のアンデルセン 小川未明 朗読「赤い蝋燭と人魚」ほか
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