参考 : 2016/04/27 BS朝日放映 「あらすじ名作劇場」
原文を読んでいないので、テレビで見た印象を述べるしかないが、二つは似ているという印象を受けた。
①
事件
物語の展開
②
人間模様
個としての人間、人と人の間に横たわるもの、
個々の人関係の相互作用、集団(人間関係のネットワーク)
③
心の動き
恋愛感情、喜怒哀楽、その他(正義感、価値観、…)
個々人の心の動き、心の動きの相互作用
私は小説をあまり読まない。「二つは似ている」と言ったが、そもそも小説なるものは、この3要素を備えているのではないか。 さらに「この3要素がそろったものが小説だ」「この2作品は小説らしい小説だ」と思った。
ただ、「小説とは何か」議論を本格的に始めると、どうだろうか。「あなたは小説をそう定義したのね」と軽く流してください。
「金色夜叉」は、「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」という科白が有名で、わたしはこれしか知らなかった。てっきり最後に出てくるのかと思い込んでいたが、ごく最初の方に出てきて、この後本格的にストーリが進んでいく。
途中で作者(尾崎紅葉)が死んでしまい、未完だそうだ。
あらすじについては、例えば、
「カラマーゾフの兄弟」は、長いカタカナ名人物がたくさん出てきて、ややこしく、完読した人は素晴らしい、と聞いたが、そうだろうなと思った。
これもまた、続編の構想があったが、作者(フョードル・ドストエフスキー)が死んでしまい、未完だそうだ。
あらすじについては、例えば、
「あらすじ名作劇場」では、短い日本人名に直して、コンパクトに話をまとめていたが、それでも最後には、頭がゴチャゴチャになった。やはり、私は、小説は苦手のようである。今の私には、手に負えそうにない。
でも、小説は、読む人の人生を豊かにしてくれるというのは、確かだと思う。私自身の人生は一回きりだが、小説を通じてたくさんの人生を追体験させてくれる。しかもその小説をどう読み、どう解釈し、そこから何を受け取るかは、読者にゆだねられている。
「事件」「人間模様」「心の動き」に注目しながら、読みやすい小説を少しずつでも読んでいこうかなと思った。小説の読み方としては邪道かもしれないが、小説は、どんな読み方をされても、許してくれるのではないだろうか。
BS朝日放映の「あらすじ名作劇場」。
次回は、【5月4日(水)22:00 – 23:00 】
「トム・ソーヤの冒険」「銀河鉄道の夜」
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