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2016年4月14日木曜日

(477) 向精神薬(1/2)  誰だって飲みたくない


 「向精神薬とは、中枢神経系に作用し、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物の総称である」(「向精神薬」/wikipedia

  誰だって、こういう薬は飲みたくはありません。副作用も心配です。心配だけでなく、実際に副作用で苦しんでいる人もたくさんいます。「だから、向精神薬は飲まなくてよい」と言えないところが、辛いところです。一般論として「飲むのが良い・悪い」とは言えず、専門医師と相談しながら、個々のケースにそって対処するしかありません。

 
 「向精神薬を、飲むか飲まないか」の狭間でさまよう様子は、「前門の虎、後門の狼」(一つの災難を逃れても、またもう一つの災難が襲ってくることのたとえ/「故事ことわざ辞典」)のようです。薬を飲むと副作用がでてくることがあり、だからといって飲まないと、とても困ることが起こったり症状が悪化したりすることもあります。

 
 どちらに行っても「良いこと」「悪いこと」の両方が必ず! あります。何故なら、少なくとも一方が「良いことのみ」あるいは「悪いことのみ」であるなら、答えは決まり、狭間でさまようことはないからです。

 結局は、さまよい、悩み、「少しはまし」なのを選ぶしかありませんが、それと並行して、もう一つトライするとよいことがあるように思います。

 
それは、虎にも狼にも後ろに下がってもらうことです。両者が近づいて間合いが無くなると、逃げ場がなくなります。でも、両者が下がってくれると、少し余裕ができます。

 迫ってくるか下がってくれるかの差は、「本人の安心」が大きな影響を及ぼすように思えます。「本人が不安」な状態でいると、虎も狼も近づいてきます。

 
 こんな状態で「安心」でおられるわけがない! その通りです。どうすれば「安心」になれるかではなく、どうすれば「より安心」になれるかです。

 友人・家族だからできる、専門医には難しいことがあります。それは「温かい 人と人とのつながり」を日常生活で維持することです。
 
<次回に続く>

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