他の宗教との比較で、歎異抄を位置づけているのが面白い。
宗教を「つながり型」「悟り型」「救い型」の三タイプに分ける(P.17)。
法然は、本来は「悟り型」の仏教を「救い型」に読みかえ、仏教を再構築した、と言えそうである。
プロテスタントは、聖書のみを規範とする信仰に立ち、聖職者に特別な権威を認めず、各人が直接神の前に立つ「万人祭司主義」をとる。歎異抄でも「親鸞は弟子一人ももたず候ふ」と書いてある。
なお、『歎異抄』の書名は、「異議を嘆く」というところから来ている(P.5)。
親鸞が亡くなった後に、師の教えとは異なる解釈(異議)が広まっていることを嘆いた弟子の唯円が、親鸞の真意を伝えようと筆を執って完成させたのがこの『歎異抄』である。
「100分de名著」は4月から、月曜日の22:25~22:50と、曜日も時間帯も変更になっています。ご注意ください。再放送はその次の週の水曜日、05:30~05:55、及び、12:00~12:25です。
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釈徹宗(2016/4)、『歎異抄』、100分でde名著、NHKテキスト、P.4-31
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