画面の説明

このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2016年4月21日木曜日

(484) 被災地への救援物資


 
 コンパニオン派遣をしている会社の社長さんから、被災地熊本へ服を寄付したいという話があり、どうすればよいか検討した。
 
 テレビを見ていて思うのは、物質不足は、次のメカニズムで起こっている。
a 総量として物質が足りないわけではないケースが多い
b どこに何が不足しているかが、把握できていない
c どこに何が不足しているかは分かっているが、届けられない
 
 物資支援は、その物資が必要とされる人たちに渡されて始めて完結する。だから、bあるいはcの一つだけの要因でも、物資は必要としている人の元に届けられず、物資支援したことにならない。「物資の供給ルート」が確立されないと、服(物資)があっても、物資支援にはならない。
 
 
 相談したら、次のアドバイスが返ってきた。「熊本県のホームページか熊本市のホームページに確か物資の受付の欄があったと思います。一度そこを確認して頂くと有難いです」
 
 
 そこで先ず、熊本県のホームページを見ると「県でいったん物資を受領する形での御支援の申し出を多くいただいていますが、被災者の方々の即時のニーズに対応し、より早くお届けする観点から、被災市町村に直接お申し出いただくか」とあった。
 
 要するに、「熊本県には持ってこず、直接、被災市町村に行ってください」。
 
 
 そこで次に、熊本市のホームページを見ると「連日、熊本市の担当課への電話による問合せが殺到しており、被災者への救援活動に少なからず支障をきたしている状況です。つきましては、当面の間は個人によります熊本市への支援物資の配送を見合わせていただき、問合せも極力控えていただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします」とありました。
 
 要するに、「熊本市に支援物資は送らないでください。問い合わせもしないでください」。
 
 
 別に、熊本県や熊本市が手抜きしようとしている訳ではない。緊急の課題に必死で取り組んでいる結果として、こう言わざるを得ないのだろうと、私は信じます。
 
 時間がたてば、様相も変わってくるでしょう。
 でも、今は、これが現実です。
 
 
社長さんに私から伝えたことを要約すると、
 
・ 今回の調べでは、洋服を必要とされる被災者に届けるルートは見つかりませんでした
 
・ 現在は、生きていく・食べていくので精一杯で、洋服の支援は、少し早すぎるのではないかと思いました(少し待つと、支援できるルートが見えてくるのではないかと思います)。
 
・ しかし、ご縁のものなので、○○さんのご意思をあちこちに伝え、よいルートが見つかればそこにご支援していただければと思います。
 
・ 貴重な支援品なので、必要とされる方に是非届いてほしいと思います。
 
 そのためには、どのような方法でどこの人に支援するのかを(うるさがられると思いますが)確認することをお勧めします。
 
 「とりあえず預かる。配り方は後で考える」というところに支給されると、結局、折角のご好意が空振りになってしまわないか、心配です。
 
  以上、参考になれば、幸いです。
 
  きれいな服を着ると、心も晴れます。
  是非、ご支援のほど、お願いいたします。
 
 
 本当は、いくつもの「物資の供給ルート」があるのでしょうが、なかなか把握できません。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿